竿屋の独白

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2017年 03月 14日

思えば遠くに・・・

深谷市内にある工房は、利根川と荒川が近い。ちょっと荒川寄り。
川の規模は利根の方が圧倒的に大きいので「ちょっと河原へ」と行くところは、利根では完全に中流域で荒川だと上流域の下部になる。水質やロケーションの良さは文句なしに荒川。利根は汚いが、それでも鮭やサクラが遡上したりヤマメやニジが居たりする。なので、竿のテストやキャス練は荒川、釣りは利根川と使い分けている。

河原で知り合ったトーナメンターの石材屋さんが「練習するならイイ所があるよ」と玉淀河原をおしえてくれた(いつもは玉淀大橋のあたりで、玉淀河原はその 1km ほど上流)。左岸から投げられるというので何度か探しに行ったのだが見つけられなかった。Yahooの地図検索でも河原に出る道が分からなかったのだが、ゲタ代わりに使っていた 17 歳の軽を新しい中古(ん?)にして最新版のナビを付けたら 1 発で行けた。ここ。
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竿を振っていると寄居町役場の軽トラが下りてきて、暫くするとわらわらと車が集まり人が下りてきて河原の清掃を始めた。竿を置いて役場のおっちゃんに話を聞くと、どうやら玉淀ダムができて川が死んでしまったらしい。減水は自然のものではない。
振り返って河原全体を眺めてみると妙なデジャブが・・・。河原に下りる道がどこかで見たような気がする。
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さらに役場のおっちゃんから話を聞くとデジャブが確かな記憶となって甦った。ここ、来たことある! もともと、この玉淀河原と上流の長瀞は都心に近い行楽地だった。あと多摩川の上流。もう半世紀以上前になるが(!!)新宿区の端に居た頃、夏休みに何度か連れてきてもらってる。道の両脇にある玉石の石積みは、賑やかだった頃軒を連ねていた土産物屋や食事処の痕跡。上の方に見える 3 階建ての四角い建物は、当時は景勝地を見下ろす旅館だった。今は放置されているようだが。
川に向かって突き出た何本かの頑丈な出っ張りは船着き場だ。こんな物でも見つけなきゃ気が付くまでにちょっと時間がかかる。
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よく見れば、はるか対岸にも同じ構造物がいくつか見える。おぼろげな記憶では、夏には都内や近郊から涼を求める人で賑わっていたような・・・・・。今は長瀞だけになっちゃったけど。

川で竿を振ってると漁協が来たりしてメンドーなので、そのへんを役場のおっちゃんに確認すると、川が死んでから漁協も自然消滅したとか。それでも鮎は成魚放流しているので、季節によってはちょっとウルサくなるらしい。清掃作業をしていたかなり年配のおっちゃんの話では、数年前に倅がルアーで 60cm くらいの幅広イワナを上げたんだとか。細々とではあるけれどヤマメの遡上もあるらしい。「鯉とブラックバスなら沢山いるよ」だってさ。

子供の頃、オフクロが作った弁当を持って家族でバスと電車を乗り継ぎ、 2 時間以上かかって川遊びに来てた所が、今は車で 30 分だ。すっかり様子は変わっちゃったけど、ジジーになってまたここで " 川遊び " をするなんて想像もできなかった。玉淀の駅は今でもこじんまりと現役だ。
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by kurirod | 2017-03-14 12:28 | その他 | Comments(0)


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