竿屋の独白

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2017年 08月 05日

芯出し調整顚末

今年の 4 月、卓上型の小型旋盤を新調した。
それまで使っていたのはベッドがアルミ合金で、摩耗が原因でスムースにスライドしなくなっていた。標準品の三爪チャックにも不満があった。CAP&RING を Φ20㎜ の洋白棒から削り出すのだが、主軸貫通穴は 20㎜ なのにチャックの穴が 15㎜ なので、長い材料をそのまま咥えることができない。加工にはどうしても咥え代が必要になるのでエラく材料効率が悪い。ネットで検索してみたら、オークションで 20㎜ の材料を貫通して咥えられるチャックの格安品があったので思わずポチった。大陸製だ。モーターがデカくて馬力は問題無さそう。
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右の赤いやつ。台東区の方の機械屋さんの出品で、一応調整はしてあるという事だった。届いてみれば油まみれで調整はユルユル。初期の動作確認で、スピードコントローラーを最速まで回してみるというのがあるのだが、スピードを上げていくと振動が出る。芯ブレ? 仕方なく今度はマグネットスタンドとダイアルインジケーターをポチっ。
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半日かかってかなりのところまで調整すると高速回転時の振動は収まった。しかし今度はワークピースの芯ブレが・・・。

それまで何となく使えてはいたけど、知識は " 門前の小僧 " で、金属加工業の知り合いなどから聞いた断片的なものばかり。で、これを機に旋盤について調べまくった。こんな時にはインターネットの便利さを痛感する。半日も PC にかじりついてればゲップが出るほどの知識が手に入る。芯の出し方や " 常識 " と言われるような知識が山ほど。

それで改めて確認したのだが、このテの卓上旋盤では芯ブレの 0.1㎜ なんて許容範囲でたいした問題ではないらしい事、三爪チャック自体構造上芯が出にくい事。国産のメーカー品ならコンマ 2 桁の精度が出ると教えてくれた知人もいたが、これ、エラく高価で安い本体の半分くらいの値段。
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チャックを交換すれば多少は精度も変わるかと思い、取り寄せてみた。ウェブショップやオークションでよく見るメーカーで値段も安い。が、届いてみれば完全に大陸製。加工しっ放しでそのまま組んである。いかにもガサツな作りで標準装備されているやつより雑だ。切粉と切削オイルにまみれていて、チャックキーを差し込んで回すとジャリジャリと引っかかる。精度なんて望む由もない。唯一感心したのはパッキングのし方だけ。一応バラして洗浄、グリスをスプレーしてみたが、結局箱に戻した。勿体無い授業料を払った。

も少し上のクラスの旋盤を探してみたが、これはと思うやつはどれも 50 万以上で中には 100 万以上も。重量も平気で 100㎏ 以上。おまけに電源は動力の 200V。とても手が出ない。

いい加減なパーツを組み立てると作業に手間取り、手間取るわりには出来上がりがいい加減に見えたりする。だからパーツ加工の精度にはこだわる訳だけど、どうやら創意工夫と丁寧な仕事で対応するしかなさそうだ。ヤレヤレ・・・。
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by kurirod | 2017-08-05 17:36 | 道具 | Comments(0)


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