竿屋の独白

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カテゴリ:竿( 119 )


2017年 06月 25日

Before & After

やっと下ごしらえが終わった。ちょっと気が抜けている。
Before
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この時点で裂いた竹は 4 本。13ft.のライト 2 ハンドに使える寸法で材料取りをしているので、シングルハンドの 2 ピースを作ると効率が悪くなる。が、オーダーの内容は予測不可能なので、最大公約数で間に合わせようとするとこうなる。シングルの 2P・3P 用、2 ハンド 3P用に細かく分けてやっていた時期もあったのだが、結局足りなくなると他のセットを崩して使うようになるので、それならと 1 種類に絞った。
After
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曲がりを取って節を延ばし、大雑把に出っ張りを落として三角に削り、バインディングすると驚くほどカサが無くなる。
丸竹がすべて使える訳ではなく、竹によってはやたらに腰が無い箇所があって、火入れをすればしっかり張りが出たり出なかったり・・・。予測はできない。裂いている時には気が付きにくく、大抵はクセ取りの時に発覚する。経験上ここでみみっちい事をすると後で悔しい思いをする事になるので、そういうのが見つかったら思い切って処分する。今回も 1 本分捨てるハメになった。処分した分は節間と身の色が同じヤツを探して補填する。まったく同じというのは無いので、節間を優先して身の色は火入れで調整する事になる。
そうやって 6 本/1 セットを揃えていくと、補填に使ったやつの残りが半端になって出てくるので、これに合う節間のやつをまた探して・・・・・・どこかで踏ん切りをつけないとキリが無い。

言葉で説明すると「裂いて伸ばして節をそろえて・・・」と簡単だが、実際にはほかに質や裂いた本数のチェックなどもしながらの作業になるので、言うほど簡単じゃない。
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by kurirod | 2017-06-25 11:56 | 竿 | Comments(0)
2017年 06月 10日

さてと・・・

13ft.・12ft. とやり直して大分下ごしらえのストックを消耗しちゃったので、11ft. の修正が片付いたところで少し補填刷することにした。火入れまでしておくので、まだいくらか涼しいこの時期に済ませておきたい。
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オーブンを使う都合上、1回の量はこれくらい。竹4本分。裂くのは半日もかからないのだが、曲がりを矯正するのは1週間かかる。朝から晩までひたすら同じ作業を強いられるので、どうしても嫌気がさす。トップ用なら 24 本/1 日できれば、まあいい方。前回面白い事に気が付いたので、早速冶具を作って試してみたら・・・ビンゴ! 肝心な部分だけしか作ってないので冶具としてはまだ未完成の状態だが。

このところの陽気でバーニッシュの硬化が早くなり、調子がイイと1日2回塗れるので、11ft. のデモロッドが完成している。フェルールを回収するので使えなくなった 12ft. のトップをシェイプして再利用したもの。
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デモロッドは、興味のある方に実際に振ってもらうという目的もあるが、組み立てたテーパーを確認するという重要な役割がある。実際に削って確認して、おかしなところや気になるところがあれば修正する。テーパーのデータを確認するために作ってるようなところがあるので、作った時点で満足してても、時間をおいてみて「あ、方向間違えた」と思ったらやり直す。こういう時に「ムダにした」と思ってはイケナイ。ちょっと遠回りしたけど「良くないテーパーデザインを学習した」と考えることにしている。イイもワルイも現物で確認できればステップアップして次につながる。基礎科学みたいなもんだ。

今回はわりと初期のやつもいじってみて、全体的には狙った方向で何とかまとめられた。短いけど " スペイロッド " だ。スペイキャストのインストラクターからも「竹竿らしいスペイロッド」と太鼓判を押してもらった 13ft. と同じ調子なので自信を持ってイイと思う。
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by kurirod | 2017-06-10 11:00 | 竿 | Comments(2)
2017年 05月 27日

今度こそ

三年越しの不本意なごたごたがやっと片付き、ココロの風邪もなんとか回復しつつあるようで、やっと竿作りに集中できるようになってきた。

とりあえず 自分ではイイ出来だと思ってた 12ft. 、人に投げてもらって曲がり具合をチェック したら気になる箇所がみつかったのでゼロからやり直すことにした。調子に乗って勢いで組んだ 13ft. も。最初はミドルセクションが気になりテーパーを修正した。これでカンペキと思いきや、次はバットの強さが気になって修正。今度はトップセクションだ、やれやれ。
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どんどん強くしていくとトップガイドも規格品じゃ間に合わなくなってきて、結局クラシックタイプを取り寄せるハメになった。これならかなり太くなっても対応できる。13ft. に使ってみた。
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12ft.はかなり思い切ったテーパーの起こし方をしたのが功を奏して、気になった部分が一気に修正できた。13ft. の方はミドルを残してトップとバットを作り直したが、トップセクションのテーパーはも少し手を加える必要がありそう。なんとかまとめる事はできたけど、難しいなぁ~。

ところで、これ、テストに行った河原の平日のスナップなんだけど、制服姿の子が何で?
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ま、暑い日ではあったんだけど・・・。この数日前の夏日には学校のジャージ姿のJKが1ダース以上、水の中で大騒ぎをしていた。竿のテストをしながらチラ見してたら、そのうち岸に上がっていくらか静かになった。しばらくして目を向けると少し数が減ってる。あれっ?と思って視線を巡らせると小高くなった所に7~8人ほどが制服姿で・・・・? 河原に下りる時に見えた白と黒のゴミ袋みたいなまとまりはゴミじゃなかったようで。しかし、視線を遮るものは何も無いところでどうやって? さっきまでビショビショのジャージ姿だったのが、グレーのチェックのスカートに白のブラウスと紺のネクタイ、それにベージュのサマーベストという絵に描いたようなJKのイデタチ。
全員が着替えると、何事もなかったかのように集団で河原に下りる道を上って行った。もう、ただの学校帰りのテイだ。
水際で竹の六角棒を振り回していたジジーは???となったまま唖然としていたが、彼女たちの大胆さに何だか嬉しくなったんだとさ。  テストにはちっとも集中できなかった・・・・。
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by kurirod | 2017-05-27 22:10 | 竿 | Comments(0)
2017年 05月 04日

まるっと移植

前回の 13ft. で気を良くして 12ft. もテーパーから起こしてみた。12ft. は使い勝手がいいのでデモロッドが 3 種類ある。が、作った時は「こんなモンでしょ」と思っていたのが、時間が経ってから見直すとちょこちょこ気になるところが・・・。気になったらいじらないわけにはいかないので、小ワザを駆使して調子だけは何とか調整したがやっぱり面白くない。そのうちテーパーから修正しなくちゃ、と思っていたのでこの際ついでにやっつけた。
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パーツは初期の 12ft. からまるっと移植。テーパーをかなりいじったので、バットのフェルールが大きめになったが、大きい分には実質的な不具合は無いので良しとした。デモロッドだからね。

前回の 13ft. と同様、かなりいいデキになった。ズル~っとラインを連れてきて、ロッドの反発力でラインを弾き飛ばすという左手を使ったキャストがしやすい。右手で押してラインを投げ飛ばそうとすると使いにくい竿だと思う。#7 を想定してテーパー起こしをして、結果は 330 ~ 420gr. で使えたから、#6 寄りの #7 。ポリリーダーはサーモン用の 10ft. ファーストシンクを使った。
たった 1ft. の差だけど、13ft. と比べると取り回しはかなり楽だ。重量は約 325g(約38.9oz.)。強いトップに良くしなるバット、つまり " スペイロッド " です。

ズル~っとラインを連れてきて、ロッドの反発力でラインを弾き飛ばすというキャストだと、マラブーのような柔らかいテールのフライでも、フックに絡まないようだ。
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by kurirod | 2017-05-04 21:19 | 竿 | Comments(0)
2017年 04月 21日

続・13ft.

5~6年前に組んだ 13ft. をテーパーから起こし直して組んだことは、前回アップした通りなんだけど、これには続きが・・・。
本組みしてライン合わせをしたら重いっ! 想像してたのをはるかに上回る重さ。その上強い。540gr. のスカンジヘッド(ショート)が楽勝で振れる。犀川あたりに通うんならともかく、利根川ではここまでの竿を使う事は無いと思う。最大の弱点は、重くて1日中使い続けるのは無理ということ。
なので、も少しライトなやつを作り直した。当然、気になった部分は全部修正。
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昔のやつと比べると、かなりバットが細くなってるがお分かりいただけるだろうか?
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データ上は全体に約 0.1mm 細くして、バットのテーパーを少しいじった。見た目ではどこが違うのかわからない。明らかに違うのは、持ち重りを軽減するためにアッパーグリップをコルク 3 個分長くしたところくらい。
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読みは大当たり。最初のが #7/8/9 くらいだったのが #6/7/8 くらいになって、バットのテーパーを工夫したので " 投げ感 " が良くなった。キッチンスケールで計ってみたら、1本目は約 396g 、2 本目は約 366g だった。グリップを長くしたので振った時の感じが 30g 以上差があるような気がする。 ちゃんとスペイキャストができれば、多分 1日中通しで使えそう。利根川でもオーバースペックにはならないと思う。
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また 1 本 " お気に入り " が増えたかも。
ご希望があればラインを通して振っていただけます。ご連絡ください。

[ 追記 ]
2 本目、かなりイイ出来! ベンディングカーブはスムーズだし、" 投げ感 " イイし、簡単に距離が稼げるし・・・。フェルールの首のバーニッシュに出るクラックがかなり少ない。ということは、シャフトにかかる負荷がちゃんと分散されてるというのを証明してるようなものだ。けっこうブン回したけど見て確認できるほどのクセはほとんどつかない。使ったラインがスカンジのショートタイプなんだけど、ノーマルタイプの方が合うようだ。460~510gr. で無理なく使える。番手表示は#7/8かなぁ・・・。個人的には 480gr. で軽快楽ちんに使いたい。
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by kurirod | 2017-04-21 21:13 | 竿 | Comments(0)
2017年 04月 10日

新作 13ft.

色々あってココロがちょっと風邪気味だったのだが、やっと回復のきざし。
で、手慣らしに 13ft. のやり直し。ずいぶん前に組んではあったのだがどこか気に入らなくて、そのうちいじり直そうと思っていた。今回はグラフからテーパーを見直して丁寧に修正した。ちょっと頭が重い気もするが、スペイロッドのトップは強いに越したことはないと思う。こんな感じ。
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どうも下半身が強めになる傾向があるようなので、上半身の強さを気にしながらテーパー起こしをした。長さのわりにはシャンとしてるようだ。
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ベースになってるのは昔々の #8/9 なので、#7/8 くらいの強さにしたかったのだが・・・・。
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バットセクションのガイド位置を探りながらライン合わせをしたら、下半身をかなりシェイプアップしたにもかかわらず、充分な強さがあったのにはちょっと驚いた。キャスティングが " なんちゃってスペイ " を卒業しつつあるので、そのへんも影響してるのか・・・? (前のやつ、どれだけ強かったんだヨ。)ライン合わせに使ったのはスカンジナビアンのショートとノーマル。今回は DTX の #7/8(8/9?)も。400 ~ 540gr. の間で使えるが、 450 ~ 510gr. あたりが使いやすそう。
気になる曲がり方をする箇所は無かった。
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by kurirod | 2017-04-10 18:22 | 竿 | Comments(0)
2017年 02月 19日

10ft. #5/6/7 プロダクトモデル

しつこくいじくり回していた 10ft. 3P の 2 ハンドロッドがようやく完成した。
360gr. のスカンジ・ショートで使えるように調整して本組みまでしたのだが、なんか納得しきれなくて結局再調整した。

で、またライン合わせ。もちろん " 振り感 " も含めてのテストな訳だけど。
個人的な好みと言われればそれまでだけど、スピードは無くてもトルクのあるループが作れるような竿を竹で作りたい。ラインが力強くガイドを滑っていくあの感触が、何とも言えず気持イイ。
思い通りにフライを流せて魚を掛けられたら、もう言う事は無い。

360gr. にこだわっていたので、どこかイメージしてたのと違う感覚をキャスティングのせいだと勘違いしたらしい。試しに入れた 390gr. の方がイメージに近い。それじゃあ、と 420gr. を入れたら・・・これこれっ! やっと腑に落ちた。調子に乗って 450gr. を入れたら、さすがにこれはかったるかった。
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下のが今回の 10ft. 。上はベースにした 11ft. 。テーパーデザインが共通なので同じような調子で、そのままプロダクトモデルにするつもりだ。振り方を加減すれば、使えるラインはかなり幅があるので、番手指定は #5/6/7 。

気分がイイので、次は 13ft. に再挑戦するつもりだ。
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by kurirod | 2017-02-19 19:00 | 竿 | Comments(0)
2017年 02月 16日

10ft. #?

竹 4 本分のクセ取りがやっと終わって下ごしらえのストックができた。
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3P 用のが 4 セット分、2P 用のが 6 セット分。3P 用のはデモロッドにする割合の方が多い(何をやってんだか・・・)。火入れまで済ませておくと納期が大幅に短縮できる。注文したら早く届いて欲しいでしょ?
今回は 10ft. の 2 ハンドロッドをフェルール仕様で作るという目的があったので、下ごしらえはそれほど苦にはならなかった(それでもこの作業はキライだ)。で、早速取り掛かった。思うところがあって、テーパーから起こし直した。ベースにしたのは 11ft. #6/7 。10ft. は#5/6くらいにするつもりで、ありったけの経験を総動員した。できたのがこれ。
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小雨が降るのにガイド位置の確認とライン合わせのために河原に行った。我ながら「アホか」と突込みたくなる。雨天決行のかいあって(?)アクションについてはほぼ想定通りの仕上がり。一か所気に喰わないところがあったけど、ガイドで調整できる程度だったので良しとする。全体に張りのある感じでパワフル。スペイロッドにしては強すぎるくらい。

気を良くしてすぐに本組み。ワインディングスレッドは好みのガーネット。バーニッシュの硬化をジリジリして待ち、実用強度に達しているのを確認すると河原に行って再びライン合わせ。キャスティングってその時々で微妙に変わるから、しつこいくらい繰り返して確認する必要がある。適合ラインもテストの時の調子で重めになったり軽めになったりする。
半月ほどのブランクの後で練習すると、やたらに力んじゃったりすることはよくある。今回も、どうやらやっちゃったみたい・・・。

何となく気にはなってたんだけど、テーパーを変えたせいだと思ってた・・・違うみたい。
300~390gr. のレンジで使えるのはほぼ予想通り。しかし、360gr. がオーバーヘッドで投げられちゃう???
アンカーを打つキャスティングは竿全体が曲がってくれる方が、キャストでも無理が無く距離も出る。他にもいくつか条件はあるが、これが最大の特徴だと思う。しかし、キャスティングのクセは千差万別、ラインの重さの好みも十人十色。つまり、幅があって「絶対これ!」というのが言いにくい訳で・・・。
これはこれでイイんだろうけどと思いつつも、自分に言い訳したって始まんねえだろとツッコミを入れて、結局やり直すことにした。
あ~~ぁ。
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by kurirod | 2017-02-16 21:49 | 竿 | Comments(0)
2017年 01月 12日

続・9'6" #6

年末からいじり始めた 9'6"#6 。シャフトはできたのに発注したフェルールが来ない。クリスマスと年始がぶつかるので、届くまで 2 週間ほどかかるというメールが入った。しからばヒマ潰しに、と竹を 4 本裂いた。
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裂いた竹は伸ばしたり火入れをしたりの下ごしらえを済ませてストックしておくのだが、この下ごしらえが一番嫌いな作業。裂くのはまだイイが、クセ取りと節の処理は面白くない。これだけあると 10 日はかかる。で、グズグズしてたらフェルールが届いたので、渡りに船とばかりに組み立てを始めた。
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ストリッピングの位置は毎回迷うが、何とか決めた。仮り止めしてキャストを繰り返しながら 10mm刻みでずらしていくとノリのいいところがあって、そこが一番楽にキャストできる位置になる。が、シャフトのテーパーとの関係で、必ずしもそこがベストの位置とは限らない。キャストのし方は十人十色、アクションの好みも然り。" フツーの竿 " を作るのってけっこう難しい。
あータラこータラいじくり回してまとめたのがこれ。
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竿は、先っぽに重りをぶら下げるのと、ラインを通して先端を固定するのと、キャストしてる時では曲がり方が違う。これは魚を掛けた時に一番近い曲がり方だと思う。

やっとガイドの位置が決まってあとは仕上げるだけというところで、予報通りの強風が吹き始めたので七五三もどきの「記念写真」を撮って早々に河原から退散した。
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上から 9’6”・10’・11’・12’ 。#6 ~ #7 。2 ハンドロッドは #5 ~ #9 までのラインナップだけど、たまたま連れてったのを並べたらこうなった。
興味のある方はお問い合わせください。
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by kurirod | 2017-01-12 16:15 | 竿 | Comments(0)
2017年 01月 02日

明けまして

       新年 明けましておめでとうございます
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昨年末からいじり始めた 9'6" 3P #6 もいよいよ本組みに入りました。かなりイイできになりそうです。
昨年はHPの内容も編集し直さなければと思いつつ、ついに手付かずのままでした。今年はなんとかしたいと思うのですが、2ハンドロッドが面白くて・・・。

ま、何はともあれ本年もよろしくお願いいたします。
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by kurirod | 2017-01-02 18:45 | 竿 | Comments(0)