竿屋の独白

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カテゴリ:リール( 13 )


2015年 01月 09日

安物

またやった! 英国のオークションを見ていたら Shakespeare のリールが出ていた。メーカーはJ.W.Young のPRIDEX 。程度はかなり良さそう。値段も安い。ただし中のスプリングは1個、ドラッグは付いていない。でも3.5インチで Extra Wide Dram 。ちょっと惹かれた。迷った挙げ句にポチッ。
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モノが届いて梱包を解いたら・・・納得。安いワケだ。使用感はほとんど無いが、脚の形状は昔々の先細タイプでリベット止め(ヤングのオリジナルはほとんどネジ止め)。持った感じが微妙に軽い。良く見るとフレームがかすかに歪んでいる。
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気に入らないけどしょうがない。しょうがないんだけど我慢できない。で、リベットを外して手持ちの脚と交換。(ちゃんとネジ止め)。ラインガードもステンレスワイヤで製作。フレームの歪みも可能なかぎり直した。素材の合金は「サーモンリールがこんなんでイイの?」というくらい柔らかい。まぁ、材料がやわらかくても形を工夫すれば何とか剛性は出せる訳だけど・・・。クリックは一つしかないが、ここはしっかりしたスプリングがつかってあるので合格。でもツメがあやしい。プレスでドカンと抜いただけみたいな外観・・・ということはたいした材料じゃないね。

どうにか気の済むようにいじりはしたが、やはり廉価版はどこかでコストを下げるような事をしている。使えるようにしたんだから良しとするか。
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by kurirod | 2015-01-09 15:54 | リール | Comments(0)
2014年 12月 02日

こんなもんで・・・?

先月ポチったJ.W.YOUNG の“アンチ・リバース” 3.5in. リールがやっと届いた。
前回の 4in. “アンチ・リバース” はすっかりダマされたが、今回のは 2~3 回しか使ってないという説明で、その通りのようだった。このモデルには全機種スチールワイヤのラインガードが付いているという説明が、古いカタログに載っていた。が、オークションの写真を見ると、ガード無しのものもけっこうある。
最初の持ち主が外して使ったのか、メーカーが無しのタイプも出していたのか不明・・・。
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説明通り、かなりイイ状態でミントクラスだったのでオリジナルの状態で使いたいと思いラインガードを自作することにした。どうせ針金細工だろ?と侮ったのが大マチガイ・・・。
量産された工業製品をハンドクラフトで模倣するのはとんでもなく大変だった。何がどう大変だったか説明するとアラビアンナイトになってしまうのでしないけど・・・。
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オリジナルは2.6mmくらいのスチールワイヤにクロームメッキの仕上げ。なので中古品では腐食しているものが多い。簡単に入手できる材料だとホームセンターで売ってる3mmのステンレス棒しかない。ちょっと太いけど、まぁイイか。右は前回ダマされた4in. の発売当時の姿。
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419円と1日を費やしてオリジナルの姿に復刻!(だからどーした?)。
こういう事をすると、いつも若干の後悔が・・・何故?
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by kurirod | 2014-12-02 16:39 | リール | Comments(0)
2014年 11月 14日

テスト

こないだ生き返らせたリールを使ってみた、キャス練だけど。
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姿さえ見なければ新品を使ってるような感じ。苦労した甲斐があった(笑)。入れたラインはスカンジヘッドの480gr. 。500にするか480にするか、さんざん迷った末に軽めの480にした。結果的には軽めで正解。
#8 のロッドにぴったり。竿は12ft.と11ft.だからバランスとしてはちょっとリールが大き目な感じ。

“アンチ・リバース”はハンドルをクイッと逆回転させてやるとカムが外れて作動するみたい。なんだかなぁ・・・。ま、必要になることは無いと思うけど。
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by kurirod | 2014-11-14 18:15 | リール | Comments(0)
2014年 11月 13日

やられたっ!

先月ポチったJ.W.YOUNGのサーモンリールがイギリスから届いた。
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オリジナルのビニールケースに入っていて、中古と言ってもかなり程度はイイ。外観は・・・。
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ケースから取り出そうとしたらハンドルがポロッ・・・えっ?
シンプルなアンチ・リバースの機構が組み込んであって、スプールをハンドルで抑え込むような構造になっている。届いた時の写真は撮ってないが、軸のミゾが切ってある部分から先が折れていた。ミゾのところは2.5mmしかない。この部分が無いとハンドルが固定できない。当然スプールは回らない・・・って言うか、壊れてんじゃねえか!
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折れた先っぽはハンドルの中から出てきた。クソッ、どうしてくれようか。
あ、左側のハンドルは2mmほど浮いてガタガタだったので、軸を外してタップを立て、ステンレスの皿ネジを加工して、新しく作ったホワイトブロンズの座金で固定しなおしてある。組んでしまえば表からは見えない。
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幸いにも軸は2段になっていたので、細くなっているところから先はステンレスの丸棒を加工して再生した。1/100以下の精度で削らないといけないので1日がかりの仕事になっちまった(ひとつ失敗してるし)。オリジナルの太い部分に8mmほど呑みこませてある。再生した部分と太い軸の部分は芯が通ってないといけないので、先に太目の丸棒を叩き込んでおいてから旋盤に咥えて削った。軸の金属は思ったより柔らかく、鉛を削るような感じで、ちょっと拍子抜け。
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50年ほど昔の機械的な“アンチ・リバース”の機構。ラインを巻きとっている時に魚に走られると機能しないみたい。フリーの状態にするにはコツが要るのか? 笑っちゃうけど面白い。
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脚も片方が少しめくれ上がっていたのでネジを外し、万力を利用して平らに修復。きっとリールシートのスクリューをちゃんと戻さないで外そうとしたんだと思う。アルミ合金のようだけど、けっこう柔らかいのでテコの原理を利用して手で修正できた。
この脚、先端が丸くなっていたのだが全長70mmと長めで、リールシートによってはギリで入らないものがあったので5mmだけ短くした。ちなみに現代のリールフットは60mmの長さが一般的で、アンティ-クのロングフットは90mmもある。

ナンだカンだと細かい作業ばかりだったが、結局使えるリールに復活させるのに丸2日を費やす大仕事になった。やれやれ・・・。
来週あたりは同じモデルの3.5インチがアメリカから届くハズなんだけど、だいじょぶなのかなぁ・・・心配になってきた。
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by kurirod | 2014-11-13 19:59 | リール | Comments(4)
2014年 08月 19日

無駄遣い?

2回に分けてネットで開催したセール、おかげさまで好評のうちに終了する事ができました。
ありがとうございました。
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だからという訳ではないけど、前からあった「もう一つだけリール欲しいな」という欲望がムクムクと膨らみ、おさえきれなくなってオークションを覗いてしまった。最初はゼニス。すでに1個持っているのだが、どうも脚の具合が良くない。同じものを買うのはちょっとためらったのだけど1ドル50セントの差で落札できなかった。こうなるとつい熱くなって落とさないでいられなくなる。で、次はゴールデンプリンスの#9/10。これは魔がさしてほんの少しケチったら50セントの差で負け!
これはもうあきらめる方が難しい。次に見つけたのがやはりゴールデンプリンスの8/9。スペアスプールなんか抱き合わせになっていてちょっと予算をオーバーしてたのだけど、1回しか使っていないという説明にやられて手を出してしまった。出た時の価格が高めの設定だったので、それほど上がらないだろうと読んだのだが、念のため少し余計に入札したら・・・落ちた。
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サイズの表示は無かったのだが予想が当たって3・1/2インチ。10~12フィートの2ハンドにはちょうどいい(と勝手に思っている)サイズ。
しかし・・・手に入れてしまうと一気に熱が冷めて・・・う~~ん。またやってしまった!
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by kurirod | 2014-08-19 14:32 | リール | Comments(0)
2014年 06月 17日

Beaudex

なんかコンデジの名前みたいだけど、リールの名前。このメーカー、現在あるのかどうか知らないけど色々なメーカーの OEM もやっている。ダイワから出ていたサーモンリールなんかも作っていて、まったく同じモデルがシェイクスピアからも出ている。もちろん違う名前で。
以前入手したトラウト用は同じタイプだけど FLYMASTER という名前になってる。今回来たのはサーモンリールだけど、も少し小ぶりのやつがトラウト用として出ていて、それは CONDEX という名前が付いている。
どんなメーカーでもそうだけど、ここも本体の形は同じでラインガードの形を変えたり、スプールにパーフォレイトの穴をあけたりしてバリエーションを増やしている。
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早速 420gr. のヘッドを入れてライン合わせに使ってみた。12ft.の竿にはちょうどイイかな・・・。
一番手前のやつはオークションで2個目のリール。

オークションのはラインが入ったまま出ているのもあり、彼の地の釣り方が想像できて楽しめる。日本のアングラーが見たら、けっこうガサツな仕掛けに見えるかもしれない。2個目のやつにはハーディーのシンクティップ(#9 か #10 )が入っていてバッキングはブっといグリーンの撚り糸だった。今回のやつはヘッドみたいな短いシンキングラインに50ポンドテストくらいの茶色い目の詰んだブレイデッドが直結。どうやら自作らしい。
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グリーンの撚り糸はさすがに外したけど、3個目の今回はそのまま使った。日本じゃ実釣に使ってもこんな太いバッキングは必要無いけど、単なる下巻きとしては何の問題も無いからね。
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by kurirod | 2014-06-17 12:39 | リール | Comments(2)
2014年 06月 15日

なるほど

こないだオークションで競り落としたリールが届いた。3週間ほどかかることになっていたのだが2週間で届いた。
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外見はオークションの写真の通り、それほど使用感は無い。が、スプールを外してみたらラチェットが・・・。構造はハーディーと同じでツメが2個セットされていて、右巻き左巻きで使い分けできるようになっている。前の持ち主は左巻きで使用していて、機能していたツメの先端が見事にすり減っている。スプール側のギヤも頭が平らになってる!
外観の傷み具合と内部の消耗の具合がチグハグで、そのギャップに笑っちまった。よほど丁寧に扱ってたんだろうなぁ。時々「義理の親父が使っていたリールで私は釣りをしない」なんてコメントがついてる古いリールが出てたりするけど、これもそのクチかね?
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手入れはいっさいしていないという事だったので車用のボディーコートとCRCで手入れをしたら、外観はそこそこ見栄えがするようになった。問題はワイヤのラインガード。多分まだステンレススチールが一般的な材料になる前の製造なので、鋼にクロームメッキの仕様。メッキはかなり厚めにかかっているようでメーカーの良心みたいなものが感じられるが、やはり道具の宿命とでもいうのか使えば傷む。よく見ると部分的にかなり腐食がすすんでるところもある。
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こればかりは補修のしようがないのでサンドペーパーとバフでごまかした。このラインガード、2.6mm 径のワイヤを本体より小さな径で整形してパチンと組み込こんである。丸くしただけではズレる可能性があるのでワイヤの末端を内側に少し折り込んで本体のブリッジに引っ掛かるようになっている。(写真では適当にはめてあるけど、ホントは折り曲げたところがブリッジにピッタリかかるようになっている。)

これ以上単純にはならないでしょ、という構造だけど、ラインガードとしての機能は十分果たしていて固定するための工程は・・・無い。スプリングになっているからぶつけたくらいではビクともしない。外観上もアクセントになっていて違和感は無い。へ~、なるほどね~!

簡単にセットできるという事は簡単に外せるという事でもある。ホームセンターでステンレスの丸棒を買ってきてうまく整形できれば、このリールのデザインは完璧? などとおこがましい考えが・・・・。

 
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by kurirod | 2014-06-15 22:02 | リール | Comments(0)
2014年 06月 07日

オークション

オークションで3人と競り合ってリールを落とした。べつにたいそうな物じゃない。ハーディーのような高級品ではなく、普及品。中古でミントでもない。
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この会社、ハーディーにいた職人が立ち上げた会社らしい。初期の製品にはハーディーもどきがある。初めてオークションで落としたリールもこの会社の製品で中古だった。3・1/2” でナロードラムじゃない安いやつが必要だった。スカジットヘッドを入れておくのに。今回のは同じ形で 3・3/4” 。ラインガードの形が違う。400gr.くらいのヘッドが入るハズなのだが・・・。二つともビンテージということになっているのが笑っちゃうところだ。前のやつは脚が細くて今のリールシート(スクリュータイプ)だと動くので、結局脚を交換するハメになった。今回はどうなんだろう。一応写真から推測すると、そのまま使えそうなのだが・・・。
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撮影の角度が悪くて、脚の形がイマイチはっきりしない。若干の不安が・・・。

リールの収集に興味がある訳ではないのだが、竿のテストやデモに使うラインが増えるとそれなりの数がないと、一々交換するのが面倒だ。必然的に数が増える。困ったものだ。
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by kurirod | 2014-06-07 21:28 | リール | Comments(0)
2014年 01月 04日

パキッ!

リールを壊した。Hardy の The Princess 。そう、こないだ見つけたほとんど未使用のやつ。このタイプのリールは目立たないけど故障もなく確実に仕事をしてくれる。道具としてのクォリティーが高い。
竿のライン合わせをしてる時にリールシートから外れて河原に落ち、リムが歪んでスプールが回らなくなった。工房に戻ってからスプールを外し、歪んだところに楢の板を差し込んでこじったら・・・・割れた。
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飛んでったリムのカケラは見つからなかったので、とりあえずはブリッジの間に残ったリムを全部切り取って、断面にヤスリを当てとけば使えるようにはなるな・・・ま、こいつとは縁が無かったんだろうと諦めた。が、後日とんでもないところでカケラが見つかったので修理してみることに。
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アルミの鋳物ではハンダがきかないので接着剤を使うしかないのだが、どんな接着剤? 結局、数年前にプレスの型を作るのに使った鉄粉入りのエポキシに。鉄粉なんか入っていても接着能力には関係無いと思うのだが、気は心。それにエポキシって用途別にけっこういろんなタイプがあるみたいで・・・。
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良く見るとスプールとの間が微妙に広くなっているが、ぱっと見はほぼ元通り。リムの断面積が小さいのとエポキシの性能が分からないので、どのくらいの強度があるのか不安はあるが、これで良しとしよう・・・。力がかかるところじゃ無いから、フツーに使う分には問題無いハズ。

キズも無くてなんだかよそよそしい感じだったのが、少し身近になったような気がする。メデタシ(ん?)。
あ、メデタシといえば新しい年が明けましたね。どんな年になるのかわかりませんが、今年もよろしく!
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by kurirod | 2014-01-04 11:53 | リール | Comments(4)
2013年 05月 31日

THE KIELDER REEL

新しく中古の(ん?)リールを入手した。エラそうな名前が彫ってある。THE KIELDER REEL 363
MADE IN INGLAND。サイズは3・5/8。ハーディーに居た職人が作ったそうな。マーキスやCFOなんかと同じ構造で、使用感もあまり無いように見えたもんだから、「これなら買い得」と購入。
このくらいのサイズが12ft.くらいまでの2ハンドロッドでバランスがいい。
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ところがどっこい。手元に来てみると脚の片方が盛大に歪んでる。なるほど安い訳だ。しかし、うまいこと写真撮るもんだねぇ。こんなに歪んでるようには見えなかった。この前買った格安のサーモン2もブラスフットがきれいに捩じれていたけど・・・。カシメてあったリベットの頭をリューターで削って外してみた。やっぱり修正不可。
ここまでもどすのが精いっぱい。
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これじゃあ新しいのと交換するしか方法はない。しかし・・・気が咎める。今度で通算何個目だ? 前回くらいまでは良心が痛みつつも厚意に甘えて提供していただけたが、今回はさすがに「いい加減にしろ」と言われそう。でも、この残念なヤツをなんとかしたいし・・・。で、良心のカシャクにさいなまれつつオズオズ、ビクビクとお願いしてみたら「これが最後だからね!」ということで・・・・・・・・。Mさんホントにありがとうございました。
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リベットの頭が納まっていた穴に合わせてステンレスボルトの頭を加工。やっと使えるようになった。

ところでこのリール、#8ラインが巻いたまま届いたんだけど、外してみたらこんなバッキングが。
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3本撚り!・・・タコ糸かっ!
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by kurirod | 2013-05-31 17:10 | リール | Comments(0)