竿屋の独白

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2014年 06月 29日

その後

グラスがあーだ、グラファイトがこーだ、バンブーがどーだと、世の中には色々な見解があるが所詮は“魚釣り”の道具。竿屋が言えるのは「好きなの使えば? でもそれぞれ特徴があるから適切な使い方してね」という事だけ。
ユーザーは「この調子、オレ好きかも」と思ってオーダーしてくれる(と勝手に思ってる)わけだから、入手した竿が予想を裏切らなければかなりウレシイのだと思う。
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これは群馬県渋川市のショップ、カーティス・クリークとのコラボで企画したロッド。入魂式だそうです。
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これは Angler's Choice のブランクを使ったオーダーのロッド。ワインディングスレッドも「これで巻いて」と支給。グリップなんかこちらが予想もしなかった握り方をするというので、話を聞きながらその場で整形した。
こだわりを絵に描いて我儘の額縁にはめ込んだみたいな竿。気に入って使っていただいてるようなので私もウレシイ。

奇しくもお借りした画像はどちらも日光湯川での撮影。竿屋の楽しみは竿を作る以外、こういう話を聞くことデス。
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by kurirod | 2014-06-29 09:35 | 竿 | Comments(2)
2014年 06月 27日

追記・テスト─3

昨日テストした 8’5” の仕立て直し、ベンドカーブはかなりイイ具合なのにしなり過ぎなのがおもしろくなくて、なんとか「使える竿」にしてやろうと色々方法を考えていた。TVを眺めながらなんとなく考えていたらヒョッコリ思い付いた。同じ太さの棒は短いより長いやつの方が良くしなる。しならせたくないなら短くすれば? で、今朝工房に来て一番にやってみた。大正解!
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パラボリックな調子のままも少し張りを強くしたかったので、先っぽとケツを1インチづつカット。そのたびに借り組みをして試投。もう河原まで行くのは面倒だから、前の私道で試投。結局トータルで4インチカット。8’1" で落ち着いた。パラボリックな調子はそのまま。このテの竿は使えるラインの幅があるから、これも#4・5・6・7。「20m以内を確実に釣る」というコンセプトはどの番手もクリア。キャスティングは多少の修正が必要だけど。ティップトップは心配したほど太くはならなかった。
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作業を終えてハタと気が付いた。ナンか、最近 12’ の2ハンドも  7’ 台のシングルハンドも同じような調子になってるなぁ・・・。
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by kurirod | 2014-06-27 14:30 | 竿 | Comments(0)
2014年 06月 26日

テスト─3

前回の仕立て直しがなんとかカタチになったので、調子に乗って残っていたシャフトでもう1本遊んでみた。
トップは少~し細めのスローテーパー。なんとか借り組みまでこぎつけた。8’5” 2P。
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ラインを通してタメるとフルパラボリックに近いカーブでいい感じ。早速河原へ。#3・4・5・6と順番に入れてみた。

#3 : どう振ってもちょっと軽い。
#4 : なんとか振れるけど、まだ竿の方が勝ってるかな。
#5 : うん、このくらいかな。竿とのバランスはいいみたい。
#6 : え~、竿は負けてないみたいだけど、ちょっとタイミングをとるのが難しいかな・・・。

トップセクションが思いっきりスローなので、バットはそれに合わせてシェイプした。でないとバットが勝ってトップが必要以上に曲がってしまう。全体のバランスは悪くないんだけど・・・。#3 くらいが良さそうだと予想したが、思ったより強いね。こういうのが好きな人がいるのは知ってるけど、フツーにキャストするにはちょっと柔らか過ぎた。
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ベンドカーブはきれいなんだけどなぁ・・・・残念! でも、これだけよくしなるとロールは打ちやすい。

10~15mくらいをロールキャストで釣るには具合が良さそうだけど、ドライフライで使うにはクセが強すぎた。
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by kurirod | 2014-06-26 20:06 | 竿 | Comments(0)
2014年 06月 24日

テスト─2

相変わらずシングルハンドの2Pをいじくりまわしている。前回のテストで少し気に入らないところがあったので。ちょっと実験したいこともあったので、両方一緒にやってみた。

竹竿を削り始めた頃はテーパーの取り方に自信が無かったので、ギャリソンが使った片持ち梁の計算式に頼っていた。あれから20年以上、紆余曲折あって現在では計算してテーパーを組み立てることは無くなった。
キッカケは2ハンドロッド。
計算はしなくなったけど、おかげで身についたのがディメンションをグラフにしてみること。ホントはストレスカーブを設定してそこからディメンションを算出し、確認するためにグラフにしてみる、というのがギャリソン式。テーパーにおかしなところがあれば、このグラフでチェックできる。グラフがどういう形になった時が良くないのかというのは、実際に削って竿にして体験しないと分からない。近道は無い。

で、話は戻るが、最初のテストの翌日午前中、カンを頼りにシェイプ。も一度仮り組みしなおして河原へ。
あれっ?
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昨日竿を振りまわした所にぽつんとガダバウトチェアが・・・。忘れてったらしい。いや~、すまんすまん。
流れの浅いところに持ち出して座ったままスカジットキャストやスペイキャストをし、帰り際、竿をたたむのに気をとられてすっかり忘れていた。あ、座ったままでキャストするのは You Tube で見たエド・ワードのマネ。そんなに難しい事ではなかったヨ・・・。
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左が修正前。投げて見るとけっこう変わっているんだけど・・・ナンか同じに見えるね。
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これも。腕の負担が大きかったので、バットをシェイプし、かなりキャストは楽になったのだが・・・。

唐突だけど、胸の内でだんだん大きくなってきたモヤモヤを解消するために小さな「宣言」を・・・。
(人にはどーでもイイことだけどね)。

拝啓ギャリソン様
あなたのおかげで竹竿作りはかなり上達したと自負しています。すべてカーマイケル氏がまとめた本のおかげです。
しかし、僭越ながら私なりに理想のベンドカーブがはっきりしてくると、あなたのやり方ではフォローしきれないようだという事に気がついてしまいました。けっしてあなたのやり方を否定しているのではありません。が、あなたのおかげで築けた知識や経験をベースに、私なりの竿作りをしてみたいという気持ちは日に日に強くなっています。勝手な言い草ですが、どうか温かい目で見守ってください。     敬具
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by kurirod | 2014-06-24 15:24 | 竿 | Comments(0)
2014年 06月 21日

テスト

工房1階の壁際に1mくらいのダブルのカーテンレールが取り付けてある。カーテンの代わりに洗濯バサミがぶら下がっていて、色々なシャフトが挟んである。テーパーを確かめるのに削ってみたやつ、ほんの少しテーパーを変えて削ってみて結局使わなかったやつなど色々。その中に、去年作りちらかしたスプライストのシャフトが何本かあった。かなりの量の試作をしてフルイから落ちたやつ。一度使えそうなやつを選んで仕立て直したのだが、それでもまだ残っていたのでもう一度チェックしてみた。

さすがに残っただけあって(?)そのまま使えそうなやつは無かったけど、ちょっとシェイプして調整すれば何とかなりそうなやつを選んでやってみた。
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上が 7’8”、下が 7’2”。元は 8’6” か 9’ の 2P。経験と勘を頼りに「こんな感じの調子」というイメージに合わせるつもりでシェイプ。何とか辻褄を合せて仮り組み・テスト。上のやつはスイッチロッドを視野に入れていたので、アンダーグリップの分シャフトが長い。
こんな感じ。
        7'2"。
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        7'8"。
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ティップの先端はいじらないで組んだので、上のやつは DTF#4・5・6 で使えるが、やたらにティップが強いのでキャスティングに気を付けないとウェーブが出やすい。下のやつは手持ちの一番軽いスカジットヘッド(280gr.=18.14g)がなんとか使えそうだが両手を使うとバットに入り過ぎてダメ。も少し軽いラインでシングルハンドがよさそう。
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テストロッドで一番悩むのがここ。余裕がある時なら悩まないんだけどね・・・。
上のやつはまだ勤めていた頃に CLASSIC SPORTING ENTERPRISES,INC. にオーダーした PAUL YOUNG のフェルール。3セット頼んだうちの残り。コピーの話をもらったので頼んだんだけど、確か 8ft. #5のフレームフィニッシュだったと思う。いきなり接着剤を入れてしまうのはもったいないのでナイロンスレッドとアセテートテープを駆使して仮り止め。シャフトをぴったりに削っておけば、案外抜けない。

いじりまわしている時は楽しくて夢中になっているけど、ここまで形になってしまうと「こんなもん作ってどーすんだ?」と一気に冷めてしまう。毎度のことだけど・・・。

そういえば、こないだこんな画像をいただいた。
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安曇野あたりのヤマメだって。竿は 11ft.#7。どや顔が目に浮かぶ(笑)。
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by kurirod | 2014-06-21 11:23 | 竿 | Comments(0)
2014年 06月 17日

Beaudex

なんかコンデジの名前みたいだけど、リールの名前。このメーカー、現在あるのかどうか知らないけど色々なメーカーの OEM もやっている。ダイワから出ていたサーモンリールなんかも作っていて、まったく同じモデルがシェイクスピアからも出ている。もちろん違う名前で。
以前入手したトラウト用は同じタイプだけど FLYMASTER という名前になってる。今回来たのはサーモンリールだけど、も少し小ぶりのやつがトラウト用として出ていて、それは CONDEX という名前が付いている。
どんなメーカーでもそうだけど、ここも本体の形は同じでラインガードの形を変えたり、スプールにパーフォレイトの穴をあけたりしてバリエーションを増やしている。
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早速 420gr. のヘッドを入れてライン合わせに使ってみた。12ft.の竿にはちょうどイイかな・・・。
一番手前のやつはオークションで2個目のリール。

オークションのはラインが入ったまま出ているのもあり、彼の地の釣り方が想像できて楽しめる。日本のアングラーが見たら、けっこうガサツな仕掛けに見えるかもしれない。2個目のやつにはハーディーのシンクティップ(#9 か #10 )が入っていてバッキングはブっといグリーンの撚り糸だった。今回のやつはヘッドみたいな短いシンキングラインに50ポンドテストくらいの茶色い目の詰んだブレイデッドが直結。どうやら自作らしい。
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グリーンの撚り糸はさすがに外したけど、3個目の今回はそのまま使った。日本じゃ実釣に使ってもこんな太いバッキングは必要無いけど、単なる下巻きとしては何の問題も無いからね。
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by kurirod | 2014-06-17 12:39 | リール | Comments(2)
2014年 06月 15日

なるほど

こないだオークションで競り落としたリールが届いた。3週間ほどかかることになっていたのだが2週間で届いた。
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外見はオークションの写真の通り、それほど使用感は無い。が、スプールを外してみたらラチェットが・・・。構造はハーディーと同じでツメが2個セットされていて、右巻き左巻きで使い分けできるようになっている。前の持ち主は左巻きで使用していて、機能していたツメの先端が見事にすり減っている。スプール側のギヤも頭が平らになってる!
外観の傷み具合と内部の消耗の具合がチグハグで、そのギャップに笑っちまった。よほど丁寧に扱ってたんだろうなぁ。時々「義理の親父が使っていたリールで私は釣りをしない」なんてコメントがついてる古いリールが出てたりするけど、これもそのクチかね?
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手入れはいっさいしていないという事だったので車用のボディーコートとCRCで手入れをしたら、外観はそこそこ見栄えがするようになった。問題はワイヤのラインガード。多分まだステンレススチールが一般的な材料になる前の製造なので、鋼にクロームメッキの仕様。メッキはかなり厚めにかかっているようでメーカーの良心みたいなものが感じられるが、やはり道具の宿命とでもいうのか使えば傷む。よく見ると部分的にかなり腐食がすすんでるところもある。
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こればかりは補修のしようがないのでサンドペーパーとバフでごまかした。このラインガード、2.6mm 径のワイヤを本体より小さな径で整形してパチンと組み込こんである。丸くしただけではズレる可能性があるのでワイヤの末端を内側に少し折り込んで本体のブリッジに引っ掛かるようになっている。(写真では適当にはめてあるけど、ホントは折り曲げたところがブリッジにピッタリかかるようになっている。)

これ以上単純にはならないでしょ、という構造だけど、ラインガードとしての機能は十分果たしていて固定するための工程は・・・無い。スプリングになっているからぶつけたくらいではビクともしない。外観上もアクセントになっていて違和感は無い。へ~、なるほどね~!

簡単にセットできるという事は簡単に外せるという事でもある。ホームセンターでステンレスの丸棒を買ってきてうまく整形できれば、このリールのデザインは完璧? などとおこがましい考えが・・・・。

 
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by kurirod | 2014-06-15 22:02 | リール | Comments(0)
2014年 06月 13日

め~っけ!

久々に引っ張りだした 11ft. の2ハンドロッドが思うようにならず、我慢できなくて雨の合間を縫って河原へ。

そしたら見つけた・・・と言うより居たっ! 河原は貸し切り。そりゃそうだよな、川はカフェオレで思いっきり増水。ついさっきまでけっこうな量の雨が降ってたんだから。河原に降りるスロープに近付くと何やらけたたましい音が・・・。
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またこいつが。竿を振っていると後ろの草むらから聞こえる声の主。鶏はコケーッコッコと鳴くが、こいつ、声の質は鶏とそっくりで鳴き方は鶏からコをとったみたいな鳴き方をする。けっこう大きな声でうるさい。キャスティングがままならず、あーでもないこーでもないとやってる時に鳴かれるとイライラする。

一羽だけかと思っていたが、違った。雄と雌がそれぞれ一羽づつ。スロープのところまで行くと下に居た。どうやら初めて見た二羽はつがいらしく、やかましい雄は単独らしい。
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右下の草にひっかかったゴミみたいのが雌。やかましいヤローは人を恐れる気配が無く、近付くとカラスみたいに鷹揚に一定の距離を保つように移動する。とっ捕まえて首をひねり、スキニングしちゃろか! 雄のキジのコンプリートでどのくらいフライが巻けるかなぁ・・・。

茶色に増水した川で竿を振っていたら、バイクに乗った若いお巡りが警告に来た。息子に言われてるみたいでこそばゆかった。
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by kurirod | 2014-06-13 10:33 | その他 | Comments(0)
2014年 06月 10日

いやぁ・・・

このところ連日の雨で工房に缶詰めになっていた。先週土曜に納品を済ませてしまったので、とりあえずヒマ(困ったもんだ)。で、今日は雨が降ってなかったので 11ft. 12ft. 13ft. のダブルハンドをかかえていつもの荒川へ。
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当然予想はしてたけど、川はスゴイことになっていた。対岸の崖は一部崩落。
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2月(3月だっけ?)の大雪で折れた竹のところは益々みすぼらしくなり、
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河原の轍は水没。いつもは橋脚の土台が1mくらい水面から出ているのだが、見えない。いつもはこの轍を進んで左の雑草が茂っているあたりに車を停めているのだが・・・。

久々に半日竿を振り倒したら少しスッキリした。13ft.#8 に450gr. のスカジットヘッドを入れてみたらドンピシャだった。軽く30m。2ハンドを作り始めて間もなくの頃作った11ft.#7 は全体にやわらかめで、280gr. と 320gr. がイイみたい。バックハンドが楽だった。今見直すと、も少し張りがあっても良かったかなぁ・・・。これはこれで面白いんだけど。

スカジットキャストのコツを掴んだ(ような気がした)ばかりで、しばらくご無沙汰してたら練習始めはスペイの時のクセに戻っていた。ほんの僅かな事なんだけどビミョーに違うみたい。少し竿が回るクセは、竿が長くなるほど出るようで、まだまだだなぁ・・・。
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by kurirod | 2014-06-10 20:29 | その他 | Comments(0)
2014年 06月 07日

オークション

オークションで3人と競り合ってリールを落とした。べつにたいそうな物じゃない。ハーディーのような高級品ではなく、普及品。中古でミントでもない。
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この会社、ハーディーにいた職人が立ち上げた会社らしい。初期の製品にはハーディーもどきがある。初めてオークションで落としたリールもこの会社の製品で中古だった。3・1/2” でナロードラムじゃない安いやつが必要だった。スカジットヘッドを入れておくのに。今回のは同じ形で 3・3/4” 。ラインガードの形が違う。400gr.くらいのヘッドが入るハズなのだが・・・。二つともビンテージということになっているのが笑っちゃうところだ。前のやつは脚が細くて今のリールシート(スクリュータイプ)だと動くので、結局脚を交換するハメになった。今回はどうなんだろう。一応写真から推測すると、そのまま使えそうなのだが・・・。
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撮影の角度が悪くて、脚の形がイマイチはっきりしない。若干の不安が・・・。

リールの収集に興味がある訳ではないのだが、竿のテストやデモに使うラインが増えるとそれなりの数がないと、一々交換するのが面倒だ。必然的に数が増える。困ったものだ。
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by kurirod | 2014-06-07 21:28 | リール | Comments(0)