竿屋の独白

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2015年 05月 31日

もどき

気分転換やヒマ潰しでよくフライを巻く。巻く事自体が目的だから、実際にどこで使ってみようかなんてあまり考えない。だから “ 創作フライ ” みたいなやつが多い。もともとフライなんてそんなもんだと思っている。
もちろんトラディショナルなフライも巻くが、そういう時は使う時のイメージがはっきりしている。少ないけどね。
最近はピーコックのブレストにはまっている。量の割に値段が安いからね。
最初に巻いてみたのがこれ。一応ウェットフライのカタチを踏襲したつもり。
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次はこれ。チューブに巻いたやつを見て、ちょっと天の邪鬼な気持になり、「シングルフックに巻いたんじゃダメなの?」と・・・。
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三番目はこれ。テールやスロートに2種類の羽根を使うサーモンフライのテクニックを練習。こんなパターンは見た事ないけど、それっぽく見えるからおもしろい(と勝手に思う)。
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こんなものを巻いていても、それなりに材料には気を使っている。たとえば、なるべくシンセティックなものは使わないとか、アンダーウィングには何が最適かとか・・・。はじめはカーフテイルをアンダーウィングにしてみた。そしたらヘッドが大きくなる割にボリュームがないのでバツ。コンテナをかき回したら黒いリスの尻尾が出てきたので使ってみた。ホントは好きじゃないのよね、これ。1回でたくさん使うと巻いてるうちにずれてきて、結局ヘッドを作っているうちに抜けちゃったりする。2回くらいに分けて、スレッドにはワックスを効かせておかないと・・・。
あーでもない、こーでもない、ナンだカンだとやっていると気分転換のはずが、けっこう夢中になってたりする。思えばずいぶん暗~~い一人遊びかも・・・・・。
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by kurirod | 2015-05-31 14:52 | フライ | Comments(0)
2015年 05月 27日

ニューモデル

久々に某ショップからオーダーの依頼があったので、並行して温めていたアイデアを実行した。
これ。
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いただいたオーダーは 7'0" #3 。温めていたのは 7'0" #4 。色んなタイプの竿を作っていると、こいつをベースにしてこんなふうにしたらイイかも、と思う事がよくある。が、アイデアを思いついても、すぐに作ってみたいと思うやつは少ない。これは、その数少ないアイデアのひとつ。

こんなふうに曲がる。
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ベースは INNOVATIONⅢ 703 Para 。シャフトのテーパーはそのままで、太さとガイドスペーシングで調整した。かなりデキはいいと思う。

キッカケはいつもテストで行く河原で知り合った、ちょっと変わったヒト。名竿といわれる道具をしこたまお持ちになっていて、自慢げに見せてくれる。おまけに「振ってみる?」なんて言ってくれちゃって・・・・。
その中にペゾンのファリオクラブとブリトン・ビリエール(ブリエール?)があった。前者を手渡された時には「これがリッツがハイスピード・ハイラインをやったモデル」と言われた。ふ~~ん、そうなんだ・・・・。

さすがに両者とも良くできていて、トップセクションのベンドカーブは自然で素晴らしかった。しかし、今風の評価をするとしたら、両方とも “ ファーストアクション ” にカテゴライズされそう。バットセクションは細めなのにかなり強い。(ヨーロッパの古い竹竿にはこういうタイプがけっこうあるみたいだけど。)
扱いやすくて距離も出せるので、人気があった事は想像に難くない。個人的な好みでは、もっとバットが曲がって欲しい。
それで作ったのが今回の #4 ロッド。ちょっとマニアックかも知れないけど・・・・。
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by kurirod | 2015-05-27 10:57 | 竿 | Comments(0)
2015年 05月 09日

完成!

4本目、完成!
このところ気温が高かったのでバーニッシュの硬化も早く、作業は順調に進んだ。
仕上がったら早く振ってみたい。で、天気予報は雨だというのに河原へ(幸運にもハズレたけど)。
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一番奥のやつが今回作り直したやつ。新しいグリップは気持がイイ。調子は前にバットだけ作り直したのとほとんど同じ。今度のやつはバットを少し強くしてあるので、その分ビミョーに強めに振ってやる。
使ったラインは450gr.(29.16g )と480gr.(31.1g )のスカンジヘッド、フローティング。スイッチキャストでもペリーポークでもOK。甲乙付け難い。お好み次第といったところ・・・・。

ついでに11ft. #8 も引っ張り出して比べてみたが、さすがに強いね。3本一緒に「はいチーズ!」。

どれも自信をもっておススメできる竿です(ご要望があればですがね・・・)。
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by kurirod | 2015-05-09 20:22 | 竿 | Comments(0)
2015年 05月 08日

4本目

11ft. #7 の2ハンドロッド、先週(GW前)久しぶりに振りに行ってトップセクションを折った。
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ひと月以上振っていなかったので感覚が鈍っているハズなのに、いきなりシンクティップの付いた、先端がインタミになっているスカジットヘッドをスイッチキャストしようとしたら、ミシッ。うまくロールをかけられなくて、かなり強引なキャストになってしまった。あ、いっけね、とやり直したら見事に折れた。普通はメスの根元が折れるのだが・・・・。
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工房に戻ってなんとかオスを引き抜き、良く見るとノードのところが折れてる。節合わせは3スタック。単純なリクツではノードの強度はかなり劣るという事になっている。つまり3スタックだと、理論上はその部分の強度は半分になるという訳だ。オークションで落としたブランドの竹竿に “ 節切れ ” があった、なんて話を聞いた事がある。ほとんどは遠投したくて極端にコックするのが原因らしい。バットセクションに出るのが多いようだ。
─ 閑話休題 ─
実はこの竿、作ってはみたもののあまり気に入らなかったので、長いことオクラだったやつ。同じモデルで2本目のやつは、バットセクションだけ作り直してかなり良くなっている。一番最初のやつは、とっくにパーツ取りをして潰した。今回は折ったついでに、思いきって気になっていた部分をアレンジして全部作り直すことにした。
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当然使えるパーツは再利用。
GWは工房に閉じ籠ってテーパーの検討から。どうせ年中無休だからね・・・・。

で、今最終のバーニッシュをかけ終わってモーターで回っている。
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ずっと課題になっていたところをアレンジしたので早く振ってみたくてしょうがない。

いつもそうなのだがテーパーをアレンジして組み直すと、その時は「やった!」と思うのだが、時間をあけて見直すと、必ずと言っていいほど気に入らないところが見つかる。ほんのちょっとした事なんだけどね・・・・。
7ft. #3 なんて何回いじったか覚えて無いほどいじくり回してる。やっと95点以上と思えるのができた時には名前まで付けちゃった(INNOVATIONⅢ)けど、大勢に振ってもらえる機会が無いのは皮肉なハナシだ。
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by kurirod | 2015-05-08 14:07 | 竿 | Comments(0)
2015年 05月 01日

これどうだ?

かれこれ10年近く前に、三重の山奥から保冷材と一緒にかたまったヤマドリ(?)が届いた。送り主いわく「きのう、ウチの猫が咥えてきたんやけど、まだ温かかったから送った。アンタ自分で毛鉤巻くんやろ?」。
せっかく送ってくれたんだからと、知り合いの鉄砲撃ちにスキニングのしかたを聞いてやってみた。
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肉まで切らないようにケツの穴からナイフを入れて、後は女のコのブラウス脱がせるみたいに手で剝けばクルっと剝けるヨ、との事。翼の関節を外すのにちょっと手間取ったが、思ったより簡単にキレイに剝けた。
で、ウィングや胸やテールの羽根を使ってみたが、ファイバーが柔らかくて使い難く、そのままフリーザーパックに入れてコンテナへ・・・・。

それがコンテナの底から出てきた。今度は数年前に買ったハックルセパレーターを使ってみた。
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背中の肩のあたりと尾に近い部分を試してみた。どちらもファイバーが柔らかすぎて、そのままではきれいにハックリングできない。ハックルセパレーターを使うと少し張りが出てきれいにバラける。ファイバーは柔らかいくせにビミョーに太い。2 巻きで間に合いそう(でも 3 巻きした)。これならなんとかなりそう。

いつもキャス練する河原にキジが出没する。同じオスなのだが、こいつが図々しい奴で錆びついた蝶番を開けるような耳障りな鳴き方をする。キャストが思うようにならない時、こいつの鳴き声が背中の方から聞こえ、振り向くと 10m も離れていないところを悠然と歩いていたりするとバカにされてるみたいで腹が立つ。そのうちとっ捕まえてひん剝いてやろうか・・・・。
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by kurirod | 2015-05-01 10:40 | フライ | Comments(0)