竿屋の独白

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2015年 10月 30日

本組み終了

12ft. 3P #7 を 9ft. 2P #7 に仕立て直したやつの本組みが終わった。
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こう言うのもナンだけど、予想をはるかに上回る出来だ。思い付きで始めたイタズラだったのが、やってるうちにどんどん本気モード。今回は “ ぶっつけ ” とか “ 現物合わせ ” とか言われるやり方。あらかじめ設計図を引いて、その通りに作るという「正当」なやり方とは正反対。でも、それが良かったみたい。

元のテーパーははっきりしているので、どこをどういじれば何とかなりそうという勘頼み。もちろん「こんなふうにしたい」というイメージはある。バランスも良さそう。
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ガイドを留める前に 5in. インターバルでディメンションを測ってあるので、あとはデータを整理するだけ。ベースがかなり正確にできていたので大きな誤差は無く、整理は楽そう。これを土台にすればもう2モデルくらいは作れる。ま、やるかどうかは気分次第だけど・・・。

手持ちのラインで試してみたら 450 ~ 540gr. くらいのところが一番良さそう。かなり強い竿になった。このくらいの長さだったらも少し軽いラインで使いたいかなぁ。
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by kurirod | 2015-10-30 12:21 | 竿 | Comments(0)
2015年 10月 22日

良しとしよう

今年の夏に納品した 12ft. 3P #7 のトップとミドルが、接着剤がついたまま放ってあった。
ミドルセクションのノードがおかしなことになっているのに気がついたのは、グルーイングが終わって糸を外した時。腹立たしいったらない。売り物にはならないが使うには支障の無い内容だったので、気が向いたらなにかカタチにしてみようと思い、へし折るのはやめにしておいた。

が、やはりぶら下がってるのが目に入るたびに気になる。ていねいに削ったのでデキは悪くないはずなのだ。
3P のモデルを作る時は、トップで 5 インチ、ミドルで 5 ~ 10 インチ長く作ることにしている。で、これはもしかして高番手のスイッチタイプにできないか?スプライスで、と思い、ダメ元でやってみることにした。
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できあがったのがこれ。左はオリジナルの 3P 。
同じ長さでも 2P と 3P ではテーパーの構造が違うので、 3P のトップとミドルがそのまま 2P で使える訳ではない。おまけにフェルールを使う場合とスプライスにするのでは、構造が全然違う。無理を承知でどこまでできるかやってみた。
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どお?これ。できるだけパワーファイバーと呼ばれる部分をいじめないように、様子を見ながら外側をシェイプして、なんとか調子を出した。
あまりいじり過ぎて使い物にならなくなっちゃったらイヤなので、このへんで止めておく。サンドペーパーを使って少しずつシェイプしては曲げて様子を見、ガイドを仮止めして投げてはまたシェイプ・・・・。4 日ほどかかってここまでにしたのだが、おもしろい事を見つけた。テストなので、かなり無茶なキャストもしたのにクセがつかない。
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スプライスの部分もスウェルにしていないのに妙に折れたような曲がり方はしない?? どうして?

もとの 12ft. は 540gr. のスカンジヘッドが使えたが、 9ft. では短めの総重量 465gr. のスカジットヘッドが平気で使えた。これなら利根川でも安心して使える。

結果的にはメデタシなのだが、どうもすんなり納得できない部分が多くて暫くは考えさせられそう・・・。
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by kurirod | 2015-10-22 21:02 | 竿 | Comments(0)
2015年 10月 16日

業務連絡

試作品や廃版品、理由あり品などを格安で提供している「OUTLET」。現在掲載しているもので全部です。
現品限りなので、検討中という方はお早目の決断を! 当分更新はできませんので悪しからず。
http://kurirod.com/OUTLET.html
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by kurirod | 2015-10-16 17:54 | その他 | Comments(0)
2015年 10月 16日

フレームフィニッシュ

下ごしらえが済んだやつのストックをチェックしてみた。ストローカラーで仕上げるものは十分な量があるけど、フレームフィニッシュ用のは 9ft. まで、 3P のが 3 セットのみ。なので 2P 用の下ごしらえをしておくことにした、ヒマだし・・・。
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竹竿をいじり始めた時はオーブンもビベラーも無かったので、火入れにはバーナーを使っていた。均等にキツネ色に焼くのは集中力とそれなりのテクニックが必要になる。
工房を構え、オーブンとビベラーを備えてからは工程の順を変えたので、下ごしらえはずいぶん楽になった。火入れした丸竹を、裂いたり曲がりを矯正したりするのはけっこうな仕事だったのが、生の状態でできるようになるとかなりスピードアップできる。そんな時期に気がついたんだけど、フレームフィニッシュは直火で丸竹を焼く時にまだらになっちゃったのをそのまま仕上げに生かしたんじゃない? それなりの仕上げをすれば、まだらもデザイン。

直火で焼くメリットとか効果については諸説あるようだが、その話は置いといて・・・。
竹は生のうちに加工するのが一番楽なので、表面のエナメル質を炭化させるのはラフカット直前にした。ところが、この時の火加減が厄介。矯正が済んだ切片に大きな炎を当てると直した曲がりが元に戻り、更に熱のせいでよけいに歪む。試行錯誤の結果、ニードルと言われる炎で短時間で焦がすのが最適なのを発見。しかし、安価でそういう炎が作れるバーナーが見つからなかったので、2 種類のバーナーからパーツ取りをして製作するハメになった。具合がいいので、もう何年も使っている。ボンベの中身が減ってくると炎が柔らかくなっちゃうのが難点ではあるが・・・。
これだと焼いてすぐに素手でも持てる。当然火入れはできていないので、改めてオーブンで焼く。
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で、4 セット分の下ごしらえが終わった。日付をメモっておいて古い方から使う。
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by kurirod | 2015-10-16 11:39 | 道具 | Comments(0)
2015年 10月 06日

日進月歩?

スペイキャストをなんとかモノにしようと練習を始めて、かれこれ 5 ~ 6 年になる。
格好だけはそれっぽい ‘ なんちゃってスペイ ’ ならできるようにはなったが、どうやら原理の解釈が間違っていたらしい。(細かい説明を始めると長くなるのでしないけど。) 5 ~ 6 年の間に溜めこんだ知識や、一人でやった練習(間違ってたけど)から得た色んな事をベースにして振り出しからやり直すことにした。ダメなものはダメなんだから、中途半端に修正なんかするよりサラからやり直しちゃった方が早い。
・・・という訳で。
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魚を釣るだけならべつにスペイなんて覚えなくてもイイんだけど、竿屋としては「知らない」「できない」と言うのがクヤシイ。それに始めて見ると面白いのよ、キャスティングが。間違ってたとはいえ、2ハンドロッドを振りまわして見つけた事は、シングルハンドロッドのテーパーデザインにもフィードバックできているし無駄ではなかった。せっかく竿屋になったんだから(?)どんどんステップアップしていきたいと思う。
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by kurirod | 2015-10-06 18:05 | キャスティング | Comments(0)
2015年 10月 02日

ナンだよ、これっ!

ちょっと前までやたらに天気が悪くて工房にカン詰メだった。天気が悪いと何故かモチベーションが下がる。
下がるけど、何もしないワケにはいかないから下ごしらえに竹を裂いた。とりあえず六つ割りにして節を粗く落としておいた。これをヒマを見ながらあとで細かく裂いて曲がり直しをしていく。ところが・・・。
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時々こういうヤツが居る。生えている時に風にあおられて当たったのか、切ってから曲がっているところを無理矢理真っすぐにしたのか、原因は不明。後者のような気がするが。真っすぐじゃないとコンテナに詰める時に嵩張っちゃうからね・・・。
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で、こうなると火入れが効かない。結構強く焼いても腰がなく、クニャっと曲がって使い物にならない。アメリカ経由で入ってきたやつに、こういうのが多かったような気がする。ここまで裂いてみないと確認できないから始末が悪い。ケチると後で痛い目にあうので、思い切って処分する。もったいないなぁ・・・・。
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曲がりを直して三角棒に削り、バインディングをしてから火入れをするとこんなふうになる。これで準備万端!

3P なら 14’ まで、2P なら 9’ までのシャフトが、最短で受注後 3 日でできあがる。
注文があればだけどね・・・・・。
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by kurirod | 2015-10-02 16:23 | その他 | Comments(0)