竿屋の独白

kurirod.exblog.jp
ブログトップ

<   2016年 02月 ( 4 )   > この月の画像一覧


2016年 02月 26日

記録更新?

ちょっと事情があって、かなり集中して組んだら製作期間が記録的!
下ごしらえはしてあるので、テーパーが決まればすぐに削り始められるのだが、グルーイング時の曲がり・捩じれの具合や、削る時の精度など、時間をとられる原因はたくさんある。今回は全ての工程がかなりうまくいった。スプライスだからフェルールを打ったり調整したりという手間が不要だったのも、オイル仕上げにしかできなかったことも時短の要因。
d0287978_10263364.jpg

急いだとはいえ、それなりに色んな工夫が盛り込んであってイイ結果が出ていると思う。

“ BIZARRE ” 10ft. #5 3P SPLICED

ライン番手は RIO の設定に基づいている。ホントは#4・5・6 と表示したいところなんだけど、使いやすい重さがほとんど#5 の範囲なので単番手の表示にした。それでも 100gr. の幅があるんだけどね。

[ 追記 ]
本組みしたやつでテストをしてみたら予想に反してかなりパワフル。使用したラインは RIO のSCANDI HEAD。試しに様子を見てみようと入れた 360gr. がエラく具合がイイ。竿の曲がり方が気持よく、無理無くきれいなループで軽く 20m 越え・・・・。調子に乗って 400gr. を入れたらさすがに重かった(笑)。
テーパーの小細工のせいか、ラインによって右手のグリップの位置が微妙に変わる。
330 と 360gr. ではグリップの先端、240 と 270gr. では手のひら半分くらい短く握るとラインのノリがいい。300gr. が境目のようで、これだとどっちでもお好み次第といったところ。
こいつ、今まで作った竿で一番かも・・・・。
[PR]

by kurirod | 2016-02-26 10:41 | 竿 | Comments(0)
2016年 02月 24日

10ft. SPLICED

このところ 10ft. 3P のスプライスジョイントに熱中している。確定申告が迫っているというのに・・・・。昔、定期テストが迫ってくると何故か本を読み始めたけど、ま、性格はいくつになってもそうそう変わるもんじゃないね。
で、最初の試作がこれ。
d0287978_1382348.jpg

d0287978_139197.jpg

ちょっと遊んじゃったので、ずいぶん手こずった。「クセっぽいけど面白い。こういうのが楽しい」という評価をいただいた。作る方も楽しかった(笑)。初期のデータを使ったので、竿としてなんとかまとめるのが精いっぱいだった。なので、すぐ次のやつに手を付けた。今度はフェルール仕様の気に入ってるやつをベースにした。
d0287978_13222065.jpg

課題はバットのテーパー。バットの調子が変わると、それだけで別モデルじゃないかというほど印象が変わる。キャスティングスタイルによっても向き不向きがあるようなので、そのへんを作り分けられるようにしたかった。
d0287978_13261554.jpg

削り始めて 3 日でここまで。脅威のスピードだね・・・・(爆)。300 か 330gr. が快適。テーパーを変えると当然曲がり方が変わるから、ストリッピングの位置も変わってくる。前のと比べると少し上がったかな・・・・。
d0287978_1332650.jpg

一番下のは 12ft. 3P SPLICED の最終型。

スプライスのジョイント部もかなり理解できてきたと思う。強度不足ということが無くなった。意外とデリケートなことも。こないだ計算してみた。理論上はスプライスした面を 0.1mm 削ると、重ねる長さを 約 2 mm 長くしないと同じ強度にはならないようだ。両面だと 約 4 mm 。馬鹿にできない。ペーパーの当て過ぎに注意!
[PR]

by kurirod | 2016-02-24 13:34 | 竿 | Comments(0)
2016年 02月 16日

SWITCH ROD

2 週間ほど前、利根川で「10 フィートで 280 グレインが使えるスプライスの竿があったら面白そうだよネ」という呟きを聞き、なるほどねぇ~と思った。12ft. 3P #6/7 スプライスのデモロッドをひっ掴んで、どういう反応があるか、ちょっと楽しみにして行ったのだが・・・・。

でも、12ft. はもう 4 本目だったので呟きの方が気になり、工房に戻るとすぐに作業開始。データは以前製作したフェルール仕様のがふたつある。何種類かテーパーを起こして試作し、その中から選んで遺した 2 種類から細めのトップの方を選んだ。ちょっとファースト気味のやつ。
スプライス仕様で製作し、ペーパーで間に合うくらいの修正をして 1 回目の仮り組みをしたのがこれ。
d0287978_174841100.jpg

パラボリックにしたかったのでバットだけは新たにテーパーをとり直したが、まだ強め。ストリッピングの位置もここまで下げないとノリが悪い。
なので更に修正。曲がり方を見ながらペーパーでシェイプする地味~な作業の結果、なんとかイメージに近づけた。これ以上はムリというところで止めといた。ヘラ竿になっちゃう。
調子が変わればガイドの位置も変えないとラインのノリが悪くなる。これも一度位置を出しておいて仮り組みをし、上げたり下げたり数を変えたりサイズを変えてみたりという地味~な作業。今までになくてこずった。
結果はこれ。
d0287978_1750479.jpg

いじくり回しているうちに、こんな感じのグリップってあってもイイんじゃね?と考えたことがあったのを思い出した。その時は単に見た目だけを考えていたんだけど、今回はハッキリ効果を狙った。
d0287978_1751295.jpg

いまいち狙った効果が出ていないような気もするが、テーパーの取り方が原因のようだ。そもそも、こんなライトタックルで使う手法じゃないのかも・・・・。宿題がひとつできた。
手持ちのラインで試してみると、スカンジヘッドで 300gr. 、OPST で 200gr. のフローティングボディーと 10ft. 90gr. のモウティップの組み合わせがベスト。竿を振るというより動かすだけでラインが勝手に飛んでいく・・・・か・い・か・ん!
画像は無いけどグリップは更に細めに修正した。あとはガイドを本組みすればニューモデルとして完成!
[PR]

by kurirod | 2016-02-16 20:25 | 竿 | Comments(0)
2016年 02月 06日

NEW MODEL

Angler's Choice のシリーズにニューモデル。8ft. 3P に#6 が追加。
d0287978_213424.jpg

リールシートのウッドとグリップの形、スレッドカラーはオーナーのご指定。
昨年末の展示会で「いろいろ振らせてもらったけど、これが一番相性がイイ」と言っていただいたのは#5 だった。できれば#6 が欲しいということだったのでシリーズに追加した。
セミパラボリックで見た目よりパワフル。#6 ならそれなりの遠投を考えているのだろうと気を回してガイドの数はミニマム。期待を裏切らなければいいが・・・。

[ 追記 ]
受け取りにみえたオーナーに工房の前で振ってもらった。若いのにこなれたキャスティングをする方で、思ったよりパワフルだと満足の様子でほっとした。どうも#5 のデモロッドの印象が強かったようだ。トップセクションのガイド、1個減らして大正解!
[PR]

by kurirod | 2016-02-06 21:15 | 竿 | Comments(0)