竿屋の独白

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2017年 06月 25日

Before & After

やっと下ごしらえが終わった。ちょっと気が抜けている。
Before
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この時点で裂いた竹は 4 本。13ft.のライト 2 ハンドに使える寸法で材料取りをしているので、シングルハンドの 2 ピースを作ると効率が悪くなる。が、オーダーの内容は予測不可能なので、最大公約数で間に合わせようとするとこうなる。シングルの 2P・3P 用、2 ハンド 3P用に細かく分けてやっていた時期もあったのだが、結局足りなくなると他のセットを崩して使うようになるので、それならと 1 種類に絞った。
After
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曲がりを取って節を延ばし、大雑把に出っ張りを落として三角に削り、バインディングすると驚くほどカサが無くなる。
丸竹がすべて使える訳ではなく、竹によってはやたらに腰が無い箇所があって、火入れをすればしっかり張りが出たり出なかったり・・・。予測はできない。裂いている時には気が付きにくく、大抵はクセ取りの時に発覚する。経験上ここでみみっちい事をすると後で悔しい思いをする事になるので、そういうのが見つかったら思い切って処分する。今回も 1 本分捨てるハメになった。処分した分は節間と身の色が同じヤツを探して補填する。まったく同じというのは無いので、節間を優先して身の色は火入れで調整する事になる。
そうやって 6 本/1 セットを揃えていくと、補填に使ったやつの残りが半端になって出てくるので、これに合う節間のやつをまた探して・・・・・・どこかで踏ん切りをつけないとキリが無い。

言葉で説明すると「裂いて伸ばして節をそろえて・・・」と簡単だが、実際にはほかに質や裂いた本数のチェックなどもしながらの作業になるので、言うほど簡単じゃない。
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by kurirod | 2017-06-25 11:56 | 竿 | Comments(0)
2017年 06月 16日

うっぷ

1 週刊ほど前から始めた下ごしらえの作業がなかなか進まない。ただでさえ楽しい作業じゃないのに、質の悪いやつに当たったりしたもんだから、結局 6 本裂くハメになって指が筋肉痛っぽくなってきた。気が向かないもんだから、色々自分に言い訳して道草食いながらノロノロやっている。

で、今日も格好の言い訳ができたので、渡りに船とばかりに工房を逃げ出した。
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先月末にポチったミッドベリーのスペイラインが届いた。この 2 番手上のやつは定価の半額くらいで 2 個出てたんだけど、14ft. 以上の竿が指定だったので見送った。これは#6/7 。 12~14ft. で使えるという表示があったけど、値段はほぼ定価。オークションなのに・・・。さんざん迷った挙句にポチった。
封筒から出てきた赤い魚のグニグニは、何かと思ったら袋に soft&chewy candy と書いてあった、グミだ。ナンだ、この子供だましは?
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ついこないだトップを強くした 12ft. と 13ft. で試したかったので、早速空いていたリールに入れて出かけた。ところが・・・。
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河原に着いた途端に雨! それも雷付きで盛大に! 空は明るかったし雲も切れていたので、待てばすぐ止むだろうと雨宿り。
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案の定 15 分程で止んだ。
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雷雨の後は少し気温も下がって快適。暗くなるまで竿をとっかえひっかえして振り倒した。少し軽めな感じがしなくもないが、調整可能な範囲。いつもヘッドばかり振っていたのでミッドベリーのフルラインは感覚を取り戻すのに時間がかかった。なんとか投げられるようになったら、あたりは薄暗くなっていた。やっぱりスペイロッドはスペイラインで練習しなくちゃね。
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by kurirod | 2017-06-16 22:12 | ライン | Comments(0)
2017年 06月 10日

さてと・・・

13ft.・12ft. とやり直して大分下ごしらえのストックを消耗しちゃったので、11ft. の修正が片付いたところで少し補填刷することにした。火入れまでしておくので、まだいくらか涼しいこの時期に済ませておきたい。
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オーブンを使う都合上、1回の量はこれくらい。竹4本分。裂くのは半日もかからないのだが、曲がりを矯正するのは1週間かかる。朝から晩までひたすら同じ作業を強いられるので、どうしても嫌気がさす。トップ用なら 24 本/1 日できれば、まあいい方。前回面白い事に気が付いたので、早速冶具を作って試してみたら・・・ビンゴ! 肝心な部分だけしか作ってないので冶具としてはまだ未完成の状態だが。

このところの陽気でバーニッシュの硬化が早くなり、調子がイイと1日2回塗れるので、11ft. のデモロッドが完成している。フェルールを回収するので使えなくなった 12ft. のトップをシェイプして再利用したもの。
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デモロッドは、興味のある方に実際に振ってもらうという目的もあるが、組み立てたテーパーを確認するという重要な役割がある。実際に削って確認して、おかしなところや気になるところがあれば修正する。テーパーのデータを確認するために作ってるようなところがあるので、作った時点で満足してても、時間をおいてみて「あ、方向間違えた」と思ったらやり直す。こういう時に「ムダにした」と思ってはイケナイ。ちょっと遠回りしたけど「良くないテーパーデザインを学習した」と考えることにしている。イイもワルイも現物で確認できればステップアップして次につながる。基礎科学みたいなもんだ。

今回はわりと初期のやつもいじってみて、全体的には狙った方向で何とかまとめられた。短いけど " スペイロッド " だ。スペイキャストのインストラクターからも「竹竿らしいスペイロッド」と太鼓判を押してもらった 13ft. と同じ調子なので自信を持ってイイと思う。
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by kurirod | 2017-06-10 11:00 | 竿 | Comments(2)