竿屋の独白

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2016年 06月 12日

やっぱり楽しい

竹2本を裂いた束と、残っていた 3P 1 セット分(12ft. 用)の曲がり直しがやっと終わり、火入れをした。
真夏になってからじゃやりたくないからね。窓を全部開け、換気扇とサーキュレーターで使っている扇風機を回したんだけど、やっぱり暑かった。室温計は 30° を超えたまま。
4 時間ほどかかって 3 回火入れをしたら、終わったのは 4 時過ぎ。天気予報じゃ夜になってから雨ということで、イイ感じの曇り空。行かないては無いでしょ、すぐ出れば夕マヅメに間に合う。という訳で、矢も楯もたまらず利根川へ。
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場所は前回釣ったのと同じ。河原まで車で入れる一番近い所。予想通りかなりの減水。ま、いいか、竿が振れれば、と思って 4 投目くらいにあっけなく手ごたえあり! ニジだけどね・・・・。前回より少し小さめで、ちょうど 30cmくらい。ライズはひとつも見えなかったが、こんな日は明るいうちからポツリポツリとヒゲナガが出る。なのでフライは迷わずこんな時用に巻いた羽化寸前のパターン(のつもり)。
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ニンフ用#10 フックにキジのセンターテイルで巻いたメイフライ風。
竿は毎度の Bizarre 10ft. #5 スプライスジョイント。ラインは不精してOPST の 200gr. に 85gr. のインタミティップ。減水してたら立ち込めば流心に届くと思ったんだけど、手前の緩いところで小手慣らしをしてたら釣れちまって拍子抜け・・・・。

ほんの 4 時間ほどだったけど、これだけイメージ通りに釣れるとたまらん。やっぱり釣りは楽しい!!
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# by kurirod | 2016-06-12 21:56 | 釣り | Comments(0)
2016年 05月 29日

えっ?

今年の春先、ペットのゴールデンハムスターが天寿を全うした。この夜行性の齧歯類は上の娘が「セールで出てた。 600 円!」と連れてきたのだが、世話はほとんどせず、かいがいしく面倒を見たのは下の娘だった。ワタシは夜中にケージから出して、手や肩に乗せたり腕の上を歩かせたりして遊ぶだけ。けっこう楽しんだ。
来てすぐに命名「大福」なんてやってたけど、その名前で呼んでるのはついぞ聞いたことはなかった。

ふた月ほど前、「やっぱり居ないとナンか寂しい」とカミさんが新しいのを見つけてきた。やはりゴールデンのメス。ケージの前に腰かけて眺めるだけだったのに。

先日そんな彼女から中敷のパインチップを買って来いと仰せつかった。近所にはホームセンターが三つある。一番近くて大きなところに行ったら駐車場が満車だったので、二番目に近いところへ。ここは一番古い店だけど、どうやらペットコーナーはだいぶ前に縮小してしまったらしい。仕方がないので大きいけれどちょっと遠い店まで足を延ばした。

前振りが長くなったけど、ここで見つけた。釣り用の「合切袋」に使うつもりで探していたバッグ。
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近所のカバン屋など、目ぼしい店を探してはみたけれど適当なのが見つからず、ショップの高いやつを買うしかないかなと諦めかけていたところだった。それは何気なく見たバッグコーナーにぶら下がっていた。けっこういろんな種類のやつがあったが、同じメーカーのものらしく、どれも黒のポリエステル製。値段はホームセンターらしくずいぶん安い。選んだやつの値札を見て目を疑った。ナンと本体価格 980 円! 作りはまあまあ。一応防滴仕様にはなっているようだし使い勝手は良さそう。思わずライズ!
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値段が値段なのでチープな感じは否めないが、どうせ河原で使い倒すつもりだから機能優先。けっこうな数のフライボックスと小物を収納しても、まだリールの 2 ~ 3 個は入りそう。背中から前に回して中を見る時にも中身をぶちまけないで済みそうだし・・・。

もうずいぶん前からベストのポケットは空っぽのまま。ウェーダーやシューズは仕方ないとしても、ちょっと竿を出して見ようかななんて時に、ベストは大げさだし鬱陶しいので使わなくなって久しい。
これなら気が向いたときに竿と一緒に引っ掴んで、気楽に出かけられそう。釣行の回数が増えるかどうかは疑問だけどネ。
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# by kurirod | 2016-05-29 14:20 | 道具 | Comments(0)
2016年 05月 27日

犯人は・・・

ミステリー小説では犯人は必ず現場に戻ってくる事になっている(現実はどうなのか知らないが)。
で、毛鉤釣り師はイイ思いをした毛鉤を量産する傾向があるようだ(少なくともワタシの場合は)。
その毛鉤で良く釣れたというのは、釣りをした時刻や天気や水の具合や流し方や時期や・・・つまり、色々な条件がたまたまいい方向で重なっただけの事なのだろうけど。

毛鉤釣りは3回楽しめる。釣行の前支度をする時、釣りをする時、帰ってから当たり毛鉤を巻く時。こんなに楽しめる遊びは、そうたくさんは無いと思う。が、一つ目と二つ目は他人に見られても問題無いけど、三つ目には注意しないとイケナイ。毛鉤を巻きながらニタニタと思い出し笑いなんかしている図は、知らない人が見たらどう見ても不気味じゃないか? 真剣な顔しているならまだしも。

ま、巻いてる時はそんな事に気を遣わないけどね。
そんなこんなで三つ目を思いっきり楽しんでみた。前回書いたニジを掛けた時のウェットフライ。
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実際に使ったのはこのパターン。ニンフ用の#8フックだけど、ウェットを巻いてみたらナンか良さそう・・・。掛りも悪くなさそうだし。
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こいつはシングルサーモンの#10。
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これが由緒正しいウェットフックの#8。
同じ材料で同じ巻き方をしているのにフックの形が違うだけで雰囲気が変わる(と勝手に思ってる)のが面白い。

こんな事にうつつを抜かして、浮世のゴタゴタを忘れていられるのはアホなのかノーテンキなのか、それともただの精神的発育不全なのか・・・。とにもかくにも一瞬のシアワセな時間であることには間違い無い。
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# by kurirod | 2016-05-27 13:23 | フライ | Comments(0)
2016年 05月 25日

たまには釣りでも

このところ何かと慌ただしく、ちょっと落ち着いたら今度は連日真夏日で、竿を振りに行く気にもならなかった。
今日は久々の曇りで気温もそれほど高くなく、河原に行くには絶好の天気。で、昼から近所の利根川へ・・・・。

目的はキャス練。気が向いたらフライでも投げてみようかな、とスケベ心も忘れない、あはは・・・・。久々に2ハンドロッドをつないだ。なんとなく振り方がぎこちない。フェルールのやスプライスのやつを4本ほど組み立てて、まずは感覚を取り戻す。流れの感じはイイんだけど、こんな昼間っからライズなんてある訳も無く・・・。まして河原まで車で入れるところだし。
スカンジヘッドにポリリーダーという組み合わせでライン合わせをするつもりだったんだけど、なかなか思うようにならない。飽きてきたのでフライをつけて気分だけでも魚釣り・・・だったのだけど。
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釣っちまった。目の前でライズなんかするから。
竿:Bizarre 10’ #5 3P スプライス。ライン:Scandi Short 270gr. に 10’ のインタミポリリーダー。
時間は 16 時頃。ライズはこれひとつだけ。雲行きが怪しくなってきたのでさっさと帰ってきた。

30センチくらいのニジ。尾びれはきれいに丸いが丸々と太っていて色は銀色。きっと上から落ちてきたヤツだろう。ライトタックルだとけっこう楽しめる。流心からは外れたところで掛けたけど、流心にはオネエサンクラスのやつが居るはず。滅多にライズはしないけど。そのうち挑戦してみるかな・・・・。
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# by kurirod | 2016-05-25 18:48 | 釣り | Comments(0)
2016年 05月 19日

断捨離

2000 年の 1 月に退職して工房を立ち上げてから、何故か釣行の回数が激減した。不思議とその気にならない。釣りに行かないからウェーダーやシューズも傷まない。傷まないが素材の劣化はどんどん進む。

数年前 2 ハンドロッドにハマってから、竿のテストの時に水に入らなければならなくなって、ヒップブーツを引っ張り出したが水漏れ。どうやら縫製の部分や硬さの違う素材のつなぎ目かららしい。面倒だけどウェーダーにするか、とウェストハイとシューズを引っ張り出した。ところがこいつも水漏れ。ピンホールができたときみたいにジワジワと知らないうちに濡れている。まだ勤めてるときに買ったヤツだからねぇ・・・。もう修理する気にもならない(笑)。

役には立たなくなったが、こいつらとの思い出はたくさんあるので簡単には捨てられない。去年はシューズ、今年はウェーダーと新調したのだが、ぐずぐずとためらっていた。
が、最近とうとうPCを買い替えなくならなくなったのを機に処分することにした。
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サヨナラだけが人生さ・・・・・。
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# by kurirod | 2016-05-19 13:00 | 道具 | Comments(0)
2016年 05月 03日

熱出そう

9年ほど使ってた PC が、いよいよ危なくなってきた。何かにつけてサポートを頼んでる若者に話したら、普通は5~6年もてばイイ方なのに9年は使い過ぎでしょ、と言われた。
そんなこと言ったって、まだフツーに使えるんだから・・・。ま、ぼちぼち兆候は出てたんだけどね。

6~7年目くらいに起動したときのファンの音が大きくなった。これは CPU と放熱板の間に入ってるグリスが劣化したからだということで、グリスを交換して解決。その次には電源が入らなくなった。電源関係は劣化が早いらしい。近所のPCショップにかついで行って診断してもらったら買い替え時だと。でも、起動してしまえば、あとは何の支障もないのだからと食い下がったら裏ワザをおしえてくれた。が、正しい対処の仕方ではないので、やるならご自分でどーぞ、だって。しょうがないから自分でやった。その後は順調。

その時はさすがに買い替えを考えたが、何事もなく使えるようになったのでズルズルと・・・・。のど元過ぎれば ── というやつ。しかし、昨年あたりから異変が。まず Outlook のメールの仕分けができなくなって、少しだけ不便になった。しばらくすると、今度は動画サイトがおかしくなった。いきなり音が出なくなり、そのうちエラーメッセージが表示されて動画が見れなくなった。Outlook では「削除済みアイテム」や「迷惑メール」フォルダを空にするとケースの中で警告音が鳴るようになった。前述の若者に話したら、とうとうマザボが限界らしい。やれやれ・・・・。
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そんな訳でとうとう買い替えた。イテテッテの大出費!

使い慣れた Vista から、いきなり Win.10 を使うハメになった。クラウドが当たり前になっちゃったもんだから、PC の環境が全く変わってて、モロ浦島太郎状態。32 ビットが 64 ビットになったり、当たり前に使ってたアプリが無くなっちゃったり、サーバーのアクセスを設定し直したり・・・・。

引っ越しはまだ半分も終わってない。熱出そうだぃっ!
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# by kurirod | 2016-05-03 10:46 | その他 | Comments(2)
2016年 04月 19日

春!

ナニやら慌ただしくしているうちに、工房のスズランが芽を吹いた。
坊主頭の伸び始めみたいに枯葉の下からツンツンしてきたのを見つけたのは、まだ朝晩が寒い頃だった。
これからが伸びるの早いんだよなと思ったのだが、気がついたらもうこんな。
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去年の実が干乾びて残ってる・・・・世代交代?
工房には群れが二個所あるが、一つは午前中しか陽が当たらず、もう一つは午後しか当たらない。
午後組の方が成長が早い。正直なもんダ。
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午前組はやっと蕾が付き始めたくらいなのに、午後組の方はもう咲き始めている。

書いていてちょっと教訓めいた事が浮かんだが、ジジーが人生の先輩ぶって言いそうな事だと気がついたので止めとく。
世間で何があっても、個人的にどんな状況でも、毎年判で押したようにちゃんと咲いてくれるのが単純に嬉しい(やっぱりジジーか・・・あはは)。
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# by kurirod | 2016-04-19 10:07 | その他 | Comments(0)
2016年 04月 03日

あのサ・・・

朝、工房に来て2階に上がったら、腰窓のすぐ下の壁に煙草の箱よりひとまわりほど小さい黒いものが付いていた。真っ黒クロスケ? 小さなコウモリだった。
ちょっと前の夜、ガイドを巻いていたら視界の隅を黒いモノがひらひらと横切った。あ、天井でカリカリやってたのはこいつだったのか、と納得。どこに行ったのか目で追ってみたが、見つからなかったのでそのまま作業を続けた。見つけたのはそれから3日目の朝だった。
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聚楽壁にとまったまま絶命していた。多分餓死。ここにはエサになるようなものは何も無いし水も無い。むくろは小さく、紙のように軽かった。
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両手のツメを壁のわずかなデコボコにひっかけて、しがみつくようにとまっていた。
両足と尻尾はこんな感じで折りたたんでいる。胡坐をかいて座っているみたい。
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まだ子供のようだけど・・・運が悪かったネ。

小さな亡骸を見ていたら、昔、カナダのスポーツ大会で起きた死亡事故で、若い大統領が出した声明を思い出した。「今回は不運にもカヤック競技の事故で数名の若者が亡くなった。若者は色々な原因で死ぬものだが、ドラッグや交通事故に比べたら良い死に方ではなかったろうか」といった内容だった。
釣りをしていて事故に遭ったら、やはり “ イイ死に方だった ” と言われるのだろうか?

ゴミ箱にポイとやるのは気が引けたのでハムスターの隣に埋めてやった。
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あのサ・・・ナンか切ない・・・陽気のせいか?
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# by kurirod | 2016-04-03 11:06 | その他 | Comments(2)
2016年 03月 22日

ズルッ

仕事が一段落ついたので竿を振りに利根川へ。竿振りはもう 2 週間以上ご無沙汰している。
最近テストでヤーンを投げてる所、流れの具合がそそるので、そのうちちゃんとフライを投げてみようと思っていた。今日はいろいろ都合が良かったのでネオプレーンのチェストハイを持って行った。

いつもは長靴でくるぶしくらいまで入ってフローティングのヘッドを投げる。今日はシンクティップで流芯狙いなので太ももくらいまで立ち込もうとしたら・・・・ずいぶん浅い。が、10mくらい入ったところで急に深くなりはじめた。流芯まで25mくらい。楽勝!と思ったら届かない。使い慣れないシンクティップなんか入れたもんだからタイミングがとれない。ランニングラインはモノフィラじゃないから抵抗が大きくて、飛んでったヘッドが引っ張られて落ちる。ダメだこりゃ、とモタモタしてたら根掛かり。ゆっくり竿を上げると動く。ゴミか・・・引きずり上げて外そうと岸に向かって歩き出すと・・・・あれ、動いてる? ラインをたぐると寄ってくる。背中が見えた。コイ?それにしても・・・。なんだこいつかっ!
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# by kurirod | 2016-03-22 19:04 | 釣り | Comments(0)
2016年 03月 01日

おしゃれ?

ちょっと事情があってスプライスの竿ばかり持って管釣りに行った。
スプライス・ジョイントに挑戦してから通算すると、2P と 3P を1ダース以上削っている。作るたびにスプライス部を保護するプロテクターをシャフトの断ち落としで作っていたが、さすがに適当な断ち落としが無くなってしまったので、裸で持ち歩いた。が、意識しなくても何となく気になる。しょうがないからプロテクターを作った。もうめんどくさい、木でイイやということにしたが、どうも安っぽい。あり合わせの材料で何とかしてみたらこんなふうになった。
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ちょっとおめかし・・・・。

管釣りの方はボ! ラインもフライも川用とテスト用しか持ってかなかったから当然といえば当然。デートしたお客さんは、フローティングのスカジットヘッドにタイプⅢのシンクティップというシステムで、竿はBIZARRE12ft. #7 3P 。エッグやウーリーバガーもちゃんと用意していて 50 ~ 60 cm のニジをいくつか掛けていた。竿の曲がり方を見ていると、セミパラボリックのアクションなのにバットはたいして曲がっていなかった。意外と強い。ワタシは新作の 10ft. #5 3P にフローティングのスカンジヘッドで止水のキャス練。距離だけなら 12ft. と大して変わらない。が、360gr. が無理なく振れたので、番手指定は #5/6 に修正した方が良さそう・・・。
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# by kurirod | 2016-03-01 19:39 | 道具 | Comments(0)
2016年 02月 26日

記録更新?

ちょっと事情があって、かなり集中して組んだら製作期間が記録的!
下ごしらえはしてあるので、テーパーが決まればすぐに削り始められるのだが、グルーイング時の曲がり・捩じれの具合や、削る時の精度など、時間をとられる原因はたくさんある。今回は全ての工程がかなりうまくいった。スプライスだからフェルールを打ったり調整したりという手間が不要だったのも、オイル仕上げにしかできなかったことも時短の要因。
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急いだとはいえ、それなりに色んな工夫が盛り込んであってイイ結果が出ていると思う。

“ BIZARRE ” 10ft. #5 3P SPLICED

ライン番手は RIO の設定に基づいている。ホントは#4・5・6 と表示したいところなんだけど、使いやすい重さがほとんど#5 の範囲なので単番手の表示にした。それでも 100gr. の幅があるんだけどね。

[ 追記 ]
本組みしたやつでテストをしてみたら予想に反してかなりパワフル。使用したラインは RIO のSCANDI HEAD。試しに様子を見てみようと入れた 360gr. がエラく具合がイイ。竿の曲がり方が気持よく、無理無くきれいなループで軽く 20m 越え・・・・。調子に乗って 400gr. を入れたらさすがに重かった(笑)。
テーパーの小細工のせいか、ラインによって右手のグリップの位置が微妙に変わる。
330 と 360gr. ではグリップの先端、240 と 270gr. では手のひら半分くらい短く握るとラインのノリがいい。300gr. が境目のようで、これだとどっちでもお好み次第といったところ。
こいつ、今まで作った竿で一番かも・・・・。
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# by kurirod | 2016-02-26 10:41 | 竿 | Comments(0)
2016年 02月 24日

10ft. SPLICED

このところ 10ft. 3P のスプライスジョイントに熱中している。確定申告が迫っているというのに・・・・。昔、定期テストが迫ってくると何故か本を読み始めたけど、ま、性格はいくつになってもそうそう変わるもんじゃないね。
で、最初の試作がこれ。
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ちょっと遊んじゃったので、ずいぶん手こずった。「クセっぽいけど面白い。こういうのが楽しい」という評価をいただいた。作る方も楽しかった(笑)。初期のデータを使ったので、竿としてなんとかまとめるのが精いっぱいだった。なので、すぐ次のやつに手を付けた。今度はフェルール仕様の気に入ってるやつをベースにした。
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課題はバットのテーパー。バットの調子が変わると、それだけで別モデルじゃないかというほど印象が変わる。キャスティングスタイルによっても向き不向きがあるようなので、そのへんを作り分けられるようにしたかった。
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削り始めて 3 日でここまで。脅威のスピードだね・・・・(爆)。300 か 330gr. が快適。テーパーを変えると当然曲がり方が変わるから、ストリッピングの位置も変わってくる。前のと比べると少し上がったかな・・・・。
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一番下のは 12ft. 3P SPLICED の最終型。

スプライスのジョイント部もかなり理解できてきたと思う。強度不足ということが無くなった。意外とデリケートなことも。こないだ計算してみた。理論上はスプライスした面を 0.1mm 削ると、重ねる長さを 約 2 mm 長くしないと同じ強度にはならないようだ。両面だと 約 4 mm 。馬鹿にできない。ペーパーの当て過ぎに注意!
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# by kurirod | 2016-02-24 13:34 | 竿 | Comments(0)
2016年 02月 16日

SWITCH ROD

2 週間ほど前、利根川で「10 フィートで 280 グレインが使えるスプライスの竿があったら面白そうだよネ」という呟きを聞き、なるほどねぇ~と思った。12ft. 3P #6/7 スプライスのデモロッドをひっ掴んで、どういう反応があるか、ちょっと楽しみにして行ったのだが・・・・。

でも、12ft. はもう 4 本目だったので呟きの方が気になり、工房に戻るとすぐに作業開始。データは以前製作したフェルール仕様のがふたつある。何種類かテーパーを起こして試作し、その中から選んで遺した 2 種類から細めのトップの方を選んだ。ちょっとファースト気味のやつ。
スプライス仕様で製作し、ペーパーで間に合うくらいの修正をして 1 回目の仮り組みをしたのがこれ。
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パラボリックにしたかったのでバットだけは新たにテーパーをとり直したが、まだ強め。ストリッピングの位置もここまで下げないとノリが悪い。
なので更に修正。曲がり方を見ながらペーパーでシェイプする地味~な作業の結果、なんとかイメージに近づけた。これ以上はムリというところで止めといた。ヘラ竿になっちゃう。
調子が変わればガイドの位置も変えないとラインのノリが悪くなる。これも一度位置を出しておいて仮り組みをし、上げたり下げたり数を変えたりサイズを変えてみたりという地味~な作業。今までになくてこずった。
結果はこれ。
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いじくり回しているうちに、こんな感じのグリップってあってもイイんじゃね?と考えたことがあったのを思い出した。その時は単に見た目だけを考えていたんだけど、今回はハッキリ効果を狙った。
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いまいち狙った効果が出ていないような気もするが、テーパーの取り方が原因のようだ。そもそも、こんなライトタックルで使う手法じゃないのかも・・・・。宿題がひとつできた。
手持ちのラインで試してみると、スカンジヘッドで 300gr. 、OPST で 200gr. のフローティングボディーと 10ft. 90gr. のモウティップの組み合わせがベスト。竿を振るというより動かすだけでラインが勝手に飛んでいく・・・・か・い・か・ん!
画像は無いけどグリップは更に細めに修正した。あとはガイドを本組みすればニューモデルとして完成!
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# by kurirod | 2016-02-16 20:25 | 竿 | Comments(0)
2016年 02月 06日

NEW MODEL

Angler's Choice のシリーズにニューモデル。8ft. 3P に#6 が追加。
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リールシートのウッドとグリップの形、スレッドカラーはオーナーのご指定。
昨年末の展示会で「いろいろ振らせてもらったけど、これが一番相性がイイ」と言っていただいたのは#5 だった。できれば#6 が欲しいということだったのでシリーズに追加した。
セミパラボリックで見た目よりパワフル。#6 ならそれなりの遠投を考えているのだろうと気を回してガイドの数はミニマム。期待を裏切らなければいいが・・・。

[ 追記 ]
受け取りにみえたオーナーに工房の前で振ってもらった。若いのにこなれたキャスティングをする方で、思ったよりパワフルだと満足の様子でほっとした。どうも#5 のデモロッドの印象が強かったようだ。トップセクションのガイド、1個減らして大正解!
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# by kurirod | 2016-02-06 21:15 | 竿 | Comments(0)
2016年 01月 27日

やっと・・・

昨年後半からいじり始めたスプライスの 3P が、やっと販売に漕ぎつけそう。
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このモデル。左はパラボリックタイプで 350 ~ 450gr. 、右はこれといった特徴は無いがノンストレスで使えるフツーのモデル。400 ~ 560gr. のキャパシティーがあるが、450gr. が最適。も少し詳しくノーガキを垂れると・・・・。

パラボリックタイプ:バットからトップまで素直に曲がるので、基本通りに竿を動かせば勝手にラインが飛んでいく感じ。スペイキャストでよく言う「スウィープを始めて曲がった竿に一定のロードをかけ続け、方向転換したらラインをリリースする」という教科書みたいなキャストがベスト。

スタンダードタイプ:けっこう “ 優等生 ” だと思う。左手の操作が的確にできるなら、かなり使いやすい。キャスティングはパラボリックタイプと同じだけどね・・・。

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上がパラボリック。下がスタンダード(ガイドは仮留め)。
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スタンダードの方は現在本組み中。
グリップの長さはと形は下の方で統一します。

価格は両方とも¥160,000(本体価格)。12ft. のみ。HPにはまだ掲載してませんが、ご要望があれば承りますのでご連絡下さい。
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# by kurirod | 2016-01-27 17:57 | 竿 | Comments(0)
2016年 01月 13日

確実な仕事は・・・

確実な仕事には正確な道具が不可欠。いい加減な道具で確実な仕事をするのはちょっと無理があると思う。

これ、鉋の刃を砥ぐための冶具。カナダ製で、もう 10 年以上使っている。鉋は刃のスペアを用意いといて、切れなくなったらどんどん交換する。その時に切れ方がまちまちでは困る。同じリズムで同じように切れてくれないと・・・・。便利なんだけどローラ-が砥石の上を転がるので摩耗する。ローラーが摩耗すると刃の両端が余計に砥げて微妙に中央が膨らむ。その刃でプレーニングフォームを使うとフォームの中央が微妙に凹んでくる。デプスゲージはフォームの面の高い部分が基準になるから、中央が凹んだフォームで仕上げ削りをすると設定した数値との誤差が出る。接着すると誤差は倍になるからバカにならない。なんか「風が吹くと桶屋が儲かる」みたいなハナシだけど・・・・。
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板に鉋をかける場合には中央が微妙に膨らんでいると耳が立たなくて具合がイイけれど、竿を削る時にはあまりヨロシク無い。

刃の角度には洋の東西を問わず、硬い材を削る時には鈍角のもの、柔らかい材を削る時には鋭角のものを使うというルールがある。この冶具は単純だけど 3 種類の角度で使える。
ま、フォームの設定通りに削れないというのにはいろんなファクターがあるから、一概に道具のせいにはできないけど。誤差が出る原因と思われるものはひとつずつ潰しておかないとね。
こうやって使う。
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ローラーさえ交換すれば元通り! あ、砥石の平面もチェックしとかないと。
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# by kurirod | 2016-01-13 12:48 | 道具 | Comments(0)
2016年 01月 01日

明けまして

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# by kurirod | 2016-01-01 14:06 | その他 | Comments(2)
2015年 12月 31日

良いお年を

2016 年も今日でおしまい。
今年は後半になってから目からウロコの色んな事があって、竿作りが益々おもしろくなった年だった。
イチバンはこれ。
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シャフトのテーパーとガイドの位置を確実にリンクさせることができるようになったエポックメイキングなモデル。同じ方法を 7ft. のシングルハンドで試してみたら、ガイドの位置が微妙にズレた。ラインを通してみると、とても滑らか。ワンステップ スキルアップできたかも!(ま、自己満足だけどね)。

前にも書いたけど「奥が深い」という言い回しが好きじゃない。アンタが知らないだけでしょ!と思ってしまう。
まだまだ知らない事は山ほどあると思うので、どんどん追求していきたい。「奥が深い」という言葉で解らないことをひとくくりにして隅に押しやってしまうような事はしたくない。

さて、来年はどんなことに出会うのだろう? 皆様、どうぞ良いお年をお迎え下さい。
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# by kurirod | 2015-12-31 11:59 | その他 | Comments(0)
2015年 12月 16日

こないだ立川で開催した「竹のフィッシングクラフト展」の前日、応急で縫った古いタオルケットが予想外に便利そう。
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20 年くらい前に子供達が使っていたヤツだけど、使用感はあるものの傷んでいるわけでは無かったので捨てないでいた。ミシンの針を厚地用の#16 に換え、グルーイングに使う太いナイロン糸で縫った。ダブルステッチで。9 ~ 14ft. の2ハンドデモロッドを1ダース以上入れても余裕! が、けっこう重い・・・・。
行商で持って行くには重宝しそうだ。

「クラフト展」の片付けをしている時に INNOVATION のシリーズが目についた。スプライスの Bizarre ではガイドスペーシングにかなり手こずらされたので、スペーシングはだいぶ理解できたと思っている。で、改めてシングルハンドはこれでだいじょぶなのか?というのが頭をよぎったもんだから・・・・すぐにやってみた。
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竿が長かろうと短かろうと、シングルハンドだろうが2ハンドだろうが、理屈は同じ。だからまったく同じ方法で試してみた。そしたら案の定。余計な仕事が増えた。でも、これを修正すれば INNOVATION のシリーズは完璧。これ以上手を加えるならテーパーから起し直すことになる。パラボリックタイプなんてスペイロッドみたいだ。マニアックなんだろうなぁ~、こういうの・・・・。
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# by kurirod | 2015-12-16 11:08 | その他 | Comments(0)
2015年 11月 29日

完成! だと思う・・・

12ft. スプライスロッドが完成した。
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バット側のジョイントに課題は残るけど、使用上の支障が出るほどではなく、解消法はわかっている。
今回ほどガイドスペーシングの重要さを思い知らされたことは無いが、できてみればナルホドそうだよな・・・と納得。ただ、一般的な2ハンドロッドの見かけとはちょっと違っているので、そのへんがどういうふうに受け取られるのか気になるところ・・・・。
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この画像でお判りかな? シャフトのテーパーの取り方でガイドスペーシングはこうなった。
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バンブーロッドは工芸品ではなくてただの釣り道具というふうに考えれば、当然使用感が最優先の課題。だからそうしたらこうなったんで、別に奇をてらったわけでもナンでも無い。作った本人が思わず笑っちゃうくらいの ” 常識外れ(?) ” かも知れないが、ジョーシキってナンだ?単に固定観念という意味だったら、そんなモンは自由な発想や感性にとって邪魔なだけ。

実はこの位置、決めかねて迷っていた時にさるお方の「思いっきり下げて見たら?」というアドバイスによるもの。で、その通りにしてみたらモヤモヤはすっきり解消。本組みをして、経緯を知っているギャラリーに見せたら「え~~っ、ホントにやったのぉ~?」だってさ。やったけど、ナニか? ラインを入れて渡したら「こんなバンブー振った事無い」と、なかなか返してもらえなかった。

久々にネーミングをしたくなった。ポっと浮かんだのは “ 変わり者 ” 。カタカナにして目くらましをしようとしたのだが、変わり者 → 風変わりな → strange → stranger?・・・・フランス語にしてみたら bizarre 、ん~~語呂はよさそうだけど、どう発音するんだ?

肝心な適合ラインはといえば、これは使う人のキャスティングのクセや好みが大きく影響するところだし、竹という素材自体もけっこうポテンシャルが高いので特定するのが難しい・・・・。

上のやつはパラボリックな感じで skandi line の 330~450gr. くらいが無難なところだが、ちょっと気を遣えるなら 480gr. でも。
基本的にバット以外の部分は同じテーパーなのだが、下のやつはバットのテーパーがほんの少しきつくしてある。その分パワフルに感じるのだが、適合ラインはほぼ同じ。OPST の 375gr. (ティップ 90gr. で都合465gr. )を入れて見たらこっちはドンピシャだったけど・・・。

あ、それとひとつ驚いた事があるんだけど、フェルール仕様と比べるとびっくりするほど振りグセが付きにくい。明らかにハッキリ違う。これは特筆するべきだと思う。
フェルール仕様と比べると携帯性や組み立てに不便はあるが、一度組んでしまえばかなり楽しい竿だ。ま、一長一短という訳で、どこを優先するかはその人次第。お好きにどーぞ、か。
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# by kurirod | 2015-11-29 17:43 | 竿 | Comments(0)