竿屋の独白

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2018年 11月 13日

今さら?

最近、5~6 年前(多分)にハマってたスプライスジョイントを引っ張り出していじくり回している。
作り散らかしたヤツをかなり整理して、目ぼしいのだけ残しておいた。12ft.3P が 4 本、10ft.3P が 2本、9ft.2P が 1本。

プレーニングフォームでスプライスジョイントを削る時に、フォームにかなり無理をかけてしまうのと色々な計算が面倒なので、ある程度コツというかいわゆる " 押えどころ " が理解できた時点で作るのをやめた。
この時、3P・2 ハンドロッドのトップとミドルのバランスについてはかなり理解できたつもりだったが、バットだけが詰めきれないでいた。
その後、フェルールのモデルで対処法を見つけ出し、やっと3P・2 ハンドロッドのレシピが完成した(とりあえず)。
余談だけど、テーパーのとり方やガイド位置の調整やキャストのし方などの相関関係がおぼろげながら見えてきた今は、ゼロから立ち上げるのもかなり楽になった101.png

で、もしかして、なんて軽く思い付いて引っ張り出してきたのが 12ft.3P 。
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まずは一番最後に作ったヤツを1本。これはバットをかなり強めにしてあるので、どういじっても限界が・・・。それでもかなり良くはなった(と思う)。でもスペイロッドというよりはオーバーヘッドキャスト向き。しからば、ほかのは?
グリップ周りに若干難ありだけど、ガイド位置の調整でかなり修正できそう! シャフトのバランスはかなりイイ。
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最近はスペイキャストもそれなりに上達してるようなので、竿に無理な力がかからなくなってるのかも? あんまり大仕事にしたくないのでグリップはいじらないどこ・・・・144.png

これを作った頃はスペイキャストがままならなくて、だからアクションにもイマイチ自信が持てなくて、おまけにプライベートではやたらにストレスがたまるような状況になっていて(後々振り返ると、どうやら鬱になってたようだ。あ、家庭崩壊じゃないよ! 念のため)・・・・。
そんなこんなで作る竿もちょっと観念的になってたのかも。ちゃんとしたコンセプトが無いものは、竿に限らず説得力に欠ける。が、コンセプトだけでは現実的に使いやすいモノにはならない。アタマだけが先行しても、感覚だけに頼っても、あまりイイ事は無さそうだ。
バランスって大事なのねと思い知らされた出来事なのだった119.png


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# by kurirod | 2018-11-13 13:12 | 竿 | Comments(0)
2018年 11月 06日

イベント予定

業務連絡

毎年立川の昭和記念公園で開催していた「竹のフィッシング・クラフト展」、今年は会場が変わって名前も変えると連絡があった。
こう書くとナンか随分他人事みたいに見えるが、これまでも毎回世話役をしてくれる奇特なご仁がいて、声がかかればこちらは自分のブースの心配だけしてればイイような状態。ありがたい事です。

今までと大きく違うのは、① 試投ができない ② 大っぴらに販売できる という2点。
内容は以下の通り。
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当工房では 2ハンドロッドをメインに 8ft. 前後のシングルハンドを展示予定。即売品はただ今捜索中 106.png
展示品はすべてデモロッドなのでリールをセットしてタワタワするくらいなら問題ありません。
お待ちしています。



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# by kurirod | 2018-11-06 11:11 | イベント | Comments(0)
2018年 10月 23日

これ楽しい!

あまり気乗りがしなかったんだけど、偶然 " 節切れ " を見つけちゃったもんだから作り直した 10ft.#6 。
ガイドを仮止めして位置を決め、適合ラインも検討をつけて本組みをした。バーニッシュをかけてる間、硬化待ちの時間が手持ち無沙汰だったけど、リールシートの金具が届いていたのでスペーサーを削る事にした。塗装が終わった頃、バラバラに頼んでいたフェルールや合成コルクがまとめて届き、「あれま、ナンか作らなくちゃ」と頭の隅で貧乏神の声。
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ま、ま、今じゃなくても・・・もうすぐ 10ft. のバーニッシュがかけ終わるからさ、と声をいなして河原へ。

改めて試投してみると、ん? あれ? なんか随分調子いい? 短めで少し取り回しが良くなったから? 11ft. もかなりデキが良かったと思うけどそれ以上? 使えるラインの重さは仮止めで設定したのと変わらないけど、振った感じが少しだけ違う。
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300~400gr. のスカンジヘッドを試してみたけど、どれも同じような感じ・・・?? 工房に戻って確認すると 300gr. 代のやつはみんな 31ft.(9.5m)。重さより長さか?

日を改めてもう一度やり直してみた。メインに使ったラインは 360gr. 。
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左から 11ft.#6/7 12ft.#7/8 10ft.#5/6 13ft.#8/9 。期せずしてそれぞれの長さで一押しのヤツばかり。
無理なくそこそこの距離が出ちゃうので、ほかのと比べてたらこうなった。ジャンピングロールでもアンダーハンドでもスペイでも飛んじゃう。突然キャスティングテクニックが上がった? まさかね・・・・。
これ、楽しい  
調子に乗って投げまくってたら背中で声がしたので振り向くと、知り合いのトーナメンターが。早速竿を渡すと、いやあ・・・さすがのキャスト! 手加減しないからね、このヒト。ちゃんと観察させてもらいました、竿のカーブ。自分で振ると見えないからね。グリップの形がトーションかけにくいとか言ってたけど、そもそも竹竿はトーションかけにくいんだからこれでイイのダ。10ft. でこれだけ飛ばせれば釣りに使えるって・・・これ釣り竿だよ。

ISAKU シリーズが 1 本増えた?



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# by kurirod | 2018-10-23 17:29 | 竿 | Comments(0)
2018年 10月 12日

10ft. #6 エクステンションバット

相変わらず2ハンドロッドが面白くていじくり回している。

出発はシングルハンドの 8ft. くらいだったと思う。それがだんだん長くなって、スペイキャストの流行もあったりして「竹だってできるよ、スペイロッド」なんて手を出したのが運の尽き。
あんなガサツな竿、なんて軽く見たのが大マチガイ。それに「自分で作った竿、ちゃんと振れなくてどーすんの!」なんていう声もあり・・・・ドツボにはまったのが、何年前だ?
あーだこーだと試作するうちに竿は 14ft. まで伸び、キャスティングも少しずつ理解できるようになって竿作りとリンクするようになってきた(と思う)。シングルハンドの竿まで影響が出たらしく、今年、久しぶりに遊びに来たショップの店主には「みんなスペイロッドになっちゃいましたね」と言われる始末。
そうこうしているうちにスペイフィーバーは落ち着き、マイクロスカジットなんていうイージーなシステムが登場してキャストの距離が飛躍的に伸び、ラインのティップを交換するだけで探れるタナの範囲が広くなった。おかげでフライフィッシングの敷居が少し低くなったんじゃないか、という印象が・・・。もろ手を挙げて賛成はしないけど、悪い傾向じゃないんじゃない?

で、ここまでが今回のハナシの枕。

一応今まで作り散らかしてきた色んな長さの竿を振り返って整理をしてみると、ま、竹だし・・・重いし・・・そんな長くなくても・・・実釣に差し支えなく楽しく使えればイイんじゃね? なんて、少し肩の力が抜けて気持が楽になったような気が・・・・・。
そんなこんなで作る竿がどんどん長くなってきた頃のやつを引っ張り出して見直してみた。
最初に手を付けたのは 9ft. で長目のファイティングバットを付けたやつ。低番手のヘッドで " スイッチロッド " として使えそう。前に書いたと思うけど、これ。2バット!
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ガイド位置を調整し直して何とかまとめてはみたものの・・・ナンか物足りない。
で、次に目を付けたのがこれ。
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10ft. の2ハンドロッド。グラファイトだとスイッチロッドはほとんど 11ft. だけど、竹だと片手で振れるのは 9ft. まで(個人差あり)。両手で振れば、この長さでもラインシステムの工夫でそこそこの距離は出せる、とふんだ。ちょっとズルしてねじ込み式のエクステンションバット。4in. 長くなる。
左がオリジナルで、オーバーヘッドキャスト用のテーパーなのでガイド位置を調整してヘッドを使うとトップセクションに少しクセが付きやすい。ちょっと前に霧雨の中で使ったらバット側のフェルールの少し下に節切れを発見したのでテーパーも少し変えて作り直した。
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バットなんてかなり細くなったのにライン番手は変わらず #6(スタンダードラインだと #7 くらい)。
ストリッピングガイドの位置を少し修正して、スカンジヘッドだと 360 か 390gr. が使いやすい。コマンドヘッドでも 300gr. のボディーに 10ft. 90gr. のモウティップが良かったから #6 。スカンジでも 400gr. になると若干ラインが上がりにくくなるから不思議。散々投げ倒してから、ふとSAのデリバランスキットがあったのを思い出して入れてみた。記憶では420gr.くらいだからちょっと重いかなぁと思いつつ。ところが、あれっ?感覚ではスカンジの 400gr. よりかなり重いのに竿が負けてない!
はぁ??? 
工房に戻って確認したら 440gr. だった。
はぁ???
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左に少し顔を出してる岩くらいまでが実釣でよく投げる距離(目測で 20m くらい?)なんだけど無理なく届くから、充分使える。できるだけ軽い竹竿で本流を楽しみたい 102.png


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# by kurirod | 2018-10-12 21:56 | 竿 | Comments(0)
2018年 09月 27日

スイッチロッド

もう何年前になるだろう? 初めてYouTubeでエド・ワードのコマンドヘッドのデモを見たのは。

9ft.#5 のシングルハンドを 2 ハンドに仕立て直して使っていたような記憶がある。時期的には " スペイフィーバー " がひと段落して、管釣りや湖でヒンシュクを買っているという話が聞こえてくるようになった頃だと思う。
見よう見まねで 15ft. や 18ft. の長竿に、太いスペイラインをバシャバシャ振り回すんだから(おまけに腰まで立ち込んで)、白い目で見られてもしょうがない状況だったのかも知れない。でも、カッコ良よかったのよね、あの姿が。それに、キャスティング自体は面白いし、きれいなループが作れた時は素直にウレシイし・・・・。
冷静に考えれば、ターゲットの魚種も川の環境も日本とはまるで違う土地の釣り方をそのまま持ち込んだって・・・どうなの? というところなんだけどね(あくまでも個人の意見です、念のため)。

そんな状況の中で、エド・ワードのスカジットキャストは軽く衝撃的だった。そもそもスチールヘッダーと呼ばれるフリーク達が考え出した釣り方とシステムだけど、も少しライトにこじんまり(?)アレンジすれば日本の本流の鱒釣りでも通用するんじゃないかと思った。
この時はまだスカンジヘッドでのスペイキャストに入れ込んでいたのと、ヘッドにモノフィラのランニングラインというあまりにも合理的な組み合わせが、竹竿にはちょっとねという気持ちもあって本気で手を出す気にはならなかった。

これは多分その頃作った9ft.#5/6 と 10ft.#6 の 3P 。DTFラインでオーバーヘッドキャスト用。エクステンションバット
を装着して使うようにしてある。
             
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そうこうしているうちに、マイクロスカジットと称して8ft.#3 くらいのロッドに合わせたヘッドが出て来たりして、「ああ、やっぱりな・・・」。実はそれまでヘッドを後ろ前にしてたらしい事にも気づかされて、にわかにコマンドヘッドが気になりだした。

で、ず~~っとお蔵入りしてたのを、やはりず~~っとお蔵入りしてたコマンドヘッドと一緒に引っ張り出してみた。( 9ft. はなんと 2 バット!)。トップセクションはヘッドの重さを背負いきれるように作り直してある。
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2ハンドロッドのコンセプトをシングルハンドのテーパーにフィードバックして起こし直した 8ft.6in. や 7ft.9in. にも入れてみた。具合がイイ! ロールキャストで必要充分な距離が出ちゃう。
ならば、
と 11ft.や 12ft. のスペイロッドにも・・・。遅ればせながら " スイッチロッド " 誕生 128.png
グラファイトだと 11ft. でも片手で振れちゃうけど竹のは無理。せいぜい 9ft. まで。そういう意味ではスイッチじゃないけどね。

こんな出来事があってから、改めてOPSTの動画を探してみたら・・・・随分数が増えてる。ショップが紹介してるのも含めるとかなりの数。中に、ゴルフボールを使ったエド・ワードのレクチャーがあった。日本語の訳付きまである。
が、ラインをどういうふうに動かして前に飛ばすか、という基本的な事はスペイキャストと同じで「横円を縦円につなげて方向転換させる」というところ。なんか太極拳みたいだなぁ・・・・。






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# by kurirod | 2018-09-27 14:14 | 竿 | Comments(0)
2018年 09月 03日

ISAKU

平成最後の夏が終わった。
今年の夏は温度計が壊れたんじゃないかと思うくらい暑かった(も少し続くらしいが)。

工房の2階(事務や巻きの作業をする)は 26℃ の設定で朝からエアコンを入れてるのに、昼を過ぎても 30℃ 以下にはならない日が続き、ヒトも塗料もダウン。シャフトの塗料やバーニッシュが水みたいにシャブシャブになり、いくら平らに塗っても硬化する前に角がみんな弾けてしまう。おまけに表面張力が働いて平らな部分に塗料が集まって丸くなる。とても仕事にならない。

が、ありがたい事にいくつかオーダーをいただいていたので何とかしなくては・・・という訳で、少しでも気温が下がった時をねらって大汗かきかき一件は何とかやっつけた。これ。11ft. #6/7 2P 2TOP。
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さて、お次。バットセクションの丸ごと作り直し。ここまでいっちゃうともう " 補修 " は無理!
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これまでにも修理や新規製作の件はいくつかあったけど、どれも容易に破損の原因が想像できた。が、今回のはどう考えても想像できる原因がイレギュラーなので、仕上がった時点で状況を詳しくお聞きしてみようと思う。

それにしても暑さが尋常じゃ無い・・・・。

ついでにこんなヤツも出てきて仕切り直し。
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バットセクションの 6 本目に出てきた虫食い。
なんとか外して・・・と削ったけどアウト。仕方がないのでこいつは予定してなかった 11ft. #6/7 2P のデモ用に回すことにした。で、フェルールを注文。が、ツイてない時はツイてない事が重なるもので、フェルールの仕入先の " 10日間の夏休み " に 2 回ぶち当たり、仕事は思うように進まず、えいクソッとこんなことで気分転換。(これを巻いてる時はエアコンの前に居られるノダ 102.png )。
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ま、これはこれで楽しめたけど、夜中に小人が出てくる訳もなく、竿の方は一向に進まず。とりあえずシャフトだけは仕上げておいてフェルール待ち。少しでも室温が下がる時間を見計らって新規製作分も。ついでに具合が良かった 7ft.9in.#5 2P のデモロッドも削った。ナンか知らないがスイッチが入ったみたいで、暑さも苦にならずポタポタ汗の滴を落としながら・・・どしたオレ?  でもやっぱり遊んでしまった。
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メス型回転センター。ボトムハンドルを削っている時「こんなのがあったら便利かも」と思ってしまい、思っちゃったもんだからすぐに製作。状況によってはそれなりに便利。それでもフェルールが届くまで時間があったので、グリップのコルク削りを済ませる。力は要らないけど噴き出た汗に削った粉がくっついて、手の甲から肘までがコルクまみれ! 何度も水で流し落としながらの作業になった。とりあえずできそうなこ事を全部やってしまって、見れば組み立てキットみたいになってて苦笑い。
そうこうしているうちにフェルールが届いたので打ち込み、まとめて塗装。先に 2TOP の巻きを済ませてからゆっくりデモロッドのガイドの位置出し。
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作業の都合上先に 7ft.9in. の方が仕上がったが、ガイド位置の取り直しには少し手こずった。しかしイメージ通りのアクションに仕上がって、コマンドヘッドの 175gr. と 200gr. のヘッドがドンピシャ! 実釣でキャストするくらいの距離は、タイミングさえ合えば飛ばそうとしなくても勝手に出ていく。もちろん力は要らない。へぇ~~、これがマイクロスカジットね!納得。
11ft. の方はスカンジの 390gr. がベスト。こっちは予想以上の仕上がりで、これならISAKUというネーミングで残しても恥ずかしくないかも・・・なんて密かに思う。やっとバットのテーパーと構造が確定した気がする。

あ、どのラインをキャストする時も、トップガイドが自分を中心にして円を描くように動かすのがミソ!





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# by kurirod | 2018-09-03 14:40 | 竿 | Comments(2)
2018年 07月 18日

やっと・・・

オーダーいただいてた竿を製作中、はからずもコンポーネントの到着に時間がかかってしまう事が判明し、工程を中断するハメになった。少なくとも 2 週間は手がつけられなくなってしまったので、その間に下ごしらえのストックでもと思い、始めたのだが・・・。
外的な理由で段取りを変更しなくちゃいけないのって、なんか面白くない。面白くないので気が入らない。気が入らないからなかなか進まない。進まないけど始めちゃったものは何とか片付けないと・・・。
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ひたすらガマンでやっと片付けた(やれやれ)。終了間際にコンポーネントも到着。
まずはフェルールを打ってガイド位置の確認。
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色んな事情があってこの工程は飛ばす訳にはいかない。

で、やっとバーニッシュをかけるところまで来たら、今度は連日の猛暑でエポキシがしゃぶしゃぶに・・・。
水のようになったエポキシは、いくら平らに塗っても表面張力が強く働いて硬化するまでに真ん中に寄ってしまう。真ん中に集まった分、周辺は薄くなって地が露出しやすくなる。これは夏以外の季節でも、塗料を多めにかけると同じ現象が起きる。
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ぽってり丸くなったバーニッシュは好きじゃないので、そうならないように筆や塗り方を調整してみる。
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四苦八苦の挙句、なんとかまとめた(と思う)。11ft. #6/7 3P 2TOP 。
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縞々のメノウガイドも悪くない(このサイズは国内じゃ入手困難なのよネ)。
こんなに手こずらされたのは初めてかも・・・・あ、迎え火も送り火も忘れてた!


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# by kurirod | 2018-07-18 11:40 | 竿 | Comments(0)
2018年 06月 25日

不運

このところ、どうも色んな事のタイミングが悪い。
たまには釣りでも・・・と川に行けば大減水。石をひっくり返しても虫がいない。

11ft.#6/7 のオーダーをいただいたので、すぐにフェルールとメノウガイドを発注したのだが、その後内容が変更。しょうがないので改めて注文の出し直し。ところがアメリカの注文先は 2 週間の夏休み!
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最初の注文は 1 週間後に届いたけど、この中で使えるのはメノウガイドだけ。
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製作は仮組みの状態であえなくストップ。相手が休みじゃ打つ手が無い。無いけど 2 週間ボ~っとしてる訳にもいかないので下ごしらえを始めた。ちょうどストックも少なくなってきたし・・・・。

比較的素性の良さそうな竹を選んだつもりだったけど、割いてみたらそれほどでも無かった 119.png
こんなのは可愛いほう。
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中にはこんなヤツもいたりして・・・。
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この工程はいつまで経っても好きになれない。曲がった竹と格闘するようなもので、あの手この手で曲がりや捻れををねじ伏せとかないと、後の工程で手こずる事になる。気を引き締めてかからないといけないので結構疲れる。

厭々で次の予定も無いからモチベーションも上がらず、2~3 本やっては一服するもんだからなかなかはかどらない。
どうも最近ツイてないなぁ。







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# by kurirod | 2018-06-25 19:57 | その他 | Comments(0)
2018年 06月 11日

老人力

こないだご無沙汰しているショップから問い合わせがあった。11’ で#6 くらいのデモロッドがあったらちょっと貸してと言う。願ってもない事なので二つ返事でお貸しした。該当するデモロッドは 3 本ある。

で、1 週刊後に返ってきたんだけど「これ作ってちょーだい、2 ティップでね!」と言われたのが、一番てこずって何とかまとめ上げたやつ。元は 4~5 年前に組んだもので、3 年前に引っ張り出していじり倒したやつ。勿論デキは一番イイ。

気を良くしてデータを探し始めたけど見つからない。そもそも 3 年前の記憶が無い!! データに記入しておいた日付で 3 年前だってわかったくらい。しょうがないので戻ってきたデモロッドを実測して、一番近い数字のものを使うことにしたが、そういう数字が見当たらない 149.png

なんとか探し出したのが 5 インチごとの実測値。ナンとピッタリ‼ 
そこでやっと思い出す。何度削り直しても思い通りにならないので、ヤレの中から使えそうなやつを選び、調子を見ながらシェイプしてやっとまとめたのだった。なのでデータとしてはきれいなカタチでは残っていない。日付もメモも添付しなかったので、見つけた時は「なんだこれ。エラく細かい実測値だけど・・・」くらいだった。完成した時はうれしいよりほっとした気持ちの方が強くて、とりあえず実測しておいて後で整理しようと思ったのを朧気ながら思い出した。
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まだきれいな数字に整理する作業は残っているが、とりあえず胸をなでおろした。せっかく声をかけてもらってデモロッドまで渡しといて「データが見つからないので同じのできません」なんて誰が言える?

最近固有名詞がなかなか出てこなかったり、的確な単語が出てこなかったりする事が多くなって・・・どんどん老人力が付いてくる。だいぶ前からデータには日付を入れるようにしてるんだけど、メモも付けるようにしないとダメかも。

手先のスキルは間違いなく上がっているが、脳ミソの方はどうやら逆に進行しているらしい、嗚呼・・・・・。


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# by kurirod | 2018-06-11 20:49 | その他 | Comments(0)
2018年 05月 13日

ズレ止め

に叢雲花に風、刺身にワサビ、甘酒に生姜、コーヒーに煙草、煎餅に渋茶、買い物に消費税・・・・。

必ずセットになっているものに(?)もひとつ、竿にクロスバッグ(またはロッドソックス)がある。
今を去る事 18 年前に工房を立ち上げた時に考案したクロスバッグ。当初はギャリソンの計算式で算出したテーパーの 6ft. ~7ft.6in. #2・3・4 2P がメインだったのでどれもティップが細く、よくある紐で縛るタイプの袋は使いたくなかった。で、ひねり出したのが現在まで変わらないホックで留めるタイプ。使い始めてすぐに気が付いたんだけど、これ、余裕があるもんだからアルケースに入れると、最後にホックのところが引っかかってズリ上がる。気を付ければイイんだけど、案外これがめんどくさい。
そのうち 3P の 2 ハンドロッドも手掛けるようになったけどバッグの形はそのまま。景気がどんどん悪くなってアルミケースを仕入れていた会社が廃業。ケースを扱っている卸しはあるのだけど、毎月の取引金額が設定されていてハナシにならない。やむを得ずケース無し、クロスバッグのみの販売にした。となるとバッグの役目は増して「ズリ上がっちゃうけどケースにいれちゃうんだからいっか」という訳にはいかなくなってきた。特に 2 ハンドロッドなんかはそれなりの重さがあるから、変な持ち方をすると蓋になる折り返しの部分がズレてめくれ上がって中身が顔を出す。苦肉の策でこんな事を考えた。

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駅の近くの手芸用品店に行って細目のテープを見つけ、ループにしてぬいつけ縫い付けてズレ止め。
細い丸の編紐にしようと思ったけど、縫製上の不具合を考えてテープになった。しかし、どうにも取って付けたみたいでカッコ悪い。で、このことをFBで呟いてみたら、知り合いの元アパレルデザイナーからアイデアをもらった。それがコレ。

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これも丸紐にしたかったけど、ミシンで縫い付ける時の手間や丈夫さを考慮して、一番細い平打ちの綾紐にした。幅 3㎜ 。

ここで余談。
駅近の手芸用品店で説明に困り「セーラー服の襟についてるラインみたいなヒモ」と言ったらホントに " セーラーライン " という商品名のものがあって笑った。この単語で検索すると、そのものズバリや同じようなものが山ほど出てくる。ついでに「月に代わってお仕置き」されそうなコスプレグッズなんかも 103.png
商品名は違うけど、一番細い綾紐をポチった。
比べると一目瞭然。
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ちょっと手間はかかるけど、選択の余地は無いでしょ。

という訳で、練習を兼ねてデモロッドのバッグで試していたら、2 ハンドのやつには全部付いた(爆)。数えたら 10 本あった。11ft.×3・12ft.×3・13ft.×3・14ft.×1 。#6 ~ 9 まで。詳細についてはお問い合わせ下さい。
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デモロッドなので、全部試投可能です。ラインはスカンジナビアンのフローティングヘッドを用意しています。


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# by kurirod | 2018-05-13 21:41 | 道具 | Comments(0)
2018年 04月 16日

バラす

新しい竿を作る時には仮組みの状態で必ずテストをする。当然適合ラインや使う状況などは想定したうえでテーパーを起こすのだけど、紙の上で作った数字を現物にしても必ずズレが生じる(ごくたまにドンピシャの時もあるけど)。
多少のズレはガイドスペーシングでカバーできるけど、そうじゃない事も。ラインはスカンジナビアンのヘッドにポリリーダーをつけて使っている。竹竿にはスカジットよりこっちの方が合ってると思う。ヘッドなら交換が楽だろうと考えたのだが、さにあらず。一々面倒くさい。結局ラインは巻きっぱになってラインの数だけリールが増えた。
そうなることも、ある程度予想できたので、リールは安価なものがほとんど。構造の堅牢さや見た目の珍しさから英国のヤングのものが多い。サイズは 3.5” と 3・3/4” 。あとはハーディーの中古。国外のオークションで探す。
が、今回は国内のオークションで思いっきり安いのを試してみた。これ。
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新品で諭吉とコインがいくつか。ミッドアーバーだけど幅があるので選んだ。外観は好みじゃないけど、このタイプによくある形のハンドルじゃないところがイイ。細かいパーツはすべて汎用品が使ってある。一応クリック音はするけど機能的にはスプールが勝手に動くのを防ぐ程度のもの。ドラッグは、これもよくあるユニットが使ってあって、ひっくり返せば右巻きと左巻きが変更できるタイプ。左巻きで届いたので、右巻きにするためにバラした。
ついでにバリを取ったりビスをほんの少し短くしたり・・・。加工の程度はかなり良いが、コストを下げるために余計な手間はかけてない。この値段なら文句は言えまい。ちょっと軸が細いのが気にならなくもないが、スプールのガタつきはほとんど無くて、ま、上出来でしょう。
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ヤングのコンデックス 3.5” 、ハーディーのゼニス 3・3/8” と並べてみた。
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写真とスペックだけで選んだものが予想以上のデキだったりすると、何故か気分がいい


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# by kurirod | 2018-04-16 12:59 | リール | Comments(0)
2018年 02月 28日

目方でドン!

昔々TVのクイズ番組かなにかで使ってたフレーズでこんなのがあった。答えを明かす前に司会者が必ず「さあどうでしょうか、目方でドン!」と掛け声をあげて盛り上げていたような記憶がある。正確には覚えていない。なんせ半世紀くらい昔のハナシだからね・・・。だけど、この「目方でドン!」は友達の間ではけっこう流行って、茶々を入れる時によく使っていた。

ついこないだ竿の重さを量りながら「竹竿は重いんだよ。この重さがあるから楽にトルクがあるループが出せるのに。重さばっかり言われてもねぇ・・・{◯+△}÷□~✕・・・」なんぞと考えていたら然このフレーズが浮かんできた。で、「だったらどーなんだよ、えいっ、目方でドン!」とココロの声を締めくくった。

事の始まりはここから。
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上から 14ft. 13ft. 12ft. 。番手はおおよそ#7 前後(適当だなぁ)。
以前から、12ft.までは重さが気になることが無いのに13ft.になるといきなり重く感じるのは何で?と思ってた。14ft.になると、ついつい力が入ってセオリー通りに竿を動かすのが精一杯。ラインが重くなってリールもデカくなって空気抵抗も大きくなって・・・と、竿以外の条件がどんどん変わってきて、そっちのファクターの方が重く感じさせる割合が多くなるんじゃないかと思うくらいだ。ま、長い竹竿は空気抵抗を感じるほど早く振る必要が無いんだし、リールも軽いのを選べばいいだけのハナシなんだけど。

この量り比べをした翌日、今度は違う事を思い付いた。スプライスとフェルールの仕様で、体感的にずいぶん重さが違うように感じるのはどーして? 実際にどれくらいの差があるのか。誰に聞いても、そりゃあアンタ、フェルールは金属なんだから重いに決まってるでしょ、と言われる。確かに。でも、それだけ?
で、12ft.の竿で試してみた。強さは似たようなのを選んだつもり。そしたらこんな結果になった。
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けっこう違うもんだね・・・。実際にフェルルールとスプライスのジョイント部だけを量り比べるのは難しいけど、ストックのフェルールを量ってみるとこの差は案外妥当な数字かも(かなり乱暴なやり方だけど)。フェルールとスプライス、どちらにしても一長一短がある。完璧なジョイントってあるのか?







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# by kurirod | 2018-02-28 18:03 | 竿 | Comments(0)
2018年 02月 08日

今更ながら

ついこないだ立春を迎え、やっと暖かくなるのか・・・と思いきや、暖かかったのは一瞬だった。

年末にちょっとだけ整理した時に、スプライスジョイントの試作やらデモ用やらの竿がロッドケースから出てきた。これだけ。

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眺めているうちにジョイント部分がまぁまぁのデキのやつを継いでみたくなり、 とりあえずビニテで巻いてタワタワしてみた。そのうちに色んなところが気になり始め、そうなったらやってみたくてたまらなくなり、気になるところを全部いじくるハメに・・・・。ついでにフェルール仕様のやつも。気になったのはガイドスペーシングとグリップのたわみ。

ここもあそこもと修正し始めたらエラい事になった。結局トップ以外のガイドをほとんど全部外して仮止めし直し、振ってはズラし、ズラしては振り・・・5 本ばかりを修正するのに 1ヶ月ほどかかった。中には一度修正したのにまたいじりたくなったりするやつも出て来たり。いじったのは 12ft. 13ft. 14ft. 。
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で、最終的にはミッドヘッドのスペイラインやスカンジヘッドを通して " スペイキャスト " で確認する訳なんだけど、これが またよく解らないところがあったりして・・・。
動画サイトで探していたら、こんなのが見つかって大いに参考になった。

     

一見同じスピードで竿を動かしているようだけど、ポイントがいくつかあって微妙に振り方を変えている。竿の角度も人によって色々クセがあるのだから、それなりのキャストをしなさい、という事らしい。

これまで推測だけだった曖昧な部分の補足だったり、改めての解説だったり。とにかく一連の動作を分かりやすく説明してくれてるので、モヤモヤが晴れたような感じ。少し気が楽になった。竿の調子も方向を裏付けしてもらった気がする。便利な世の中になったもんだ
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動画を見てからは、キャス練も闇雲なところが無くなって楽になった。気のせいか?


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# by kurirod | 2018-02-08 11:45 | キャスティング | Comments(0)
2018年 01月 26日

さ・む・いっ!

53 年ぶりの寒波だとか。
工房の暖房には業務用の石油ストーブを使ってる。もう 10 年選手で、さすがにこないだ様子がおかしくなった。この寒いのにカンベンしてくれ~、となかば諦めたが、もしやと思い分解掃除。分解といってもビスを 4 つ外して上部を外し、温度センサーやら火力の制御回路やらが組み込まれた基盤を剥き出しにして、まずはエアーで 10 年分のホコリを吹き、それからパーツクリーナーで洗浄。どうやらジェネレーターあたりがあやしいのだが、余計な事してホントに壊しちゃったら目も当てられないからそこまで。ジャブジャブのクリーナー液が飛ぶのを待って外した上部を戻し、祈るような気持ちでスイッチオン! 無事に点火。胸をなでおろした。
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このストーブ、火力が強くて真冬には頼りになるのだが、難点は大飯食らい。18Lのポリタンが 2 日でカラになる。

年末からガイド位置を直していた 12ft. (スプライス・ジョイント×2、フェルール×2)と 13ft. (フェルール×2)がやっと仕上がって、そろそろ試投したいと思ってたやさきにこの寒波。築 40 年以上のボロ家工房は毎朝冷蔵庫と化し、午前中はストーブとエアコンで温まるのをひたすら待つ始末。

今日も温まりきらないうちに最後の 1 本の塗りを済ませ、穏やかそうだから河原に行くかと考えてたら風がうなり始めた。作業場の室温はやっと 20 度まで上がったのに足元は冷たい。どうせ寒いなら行くか。風の様子を見てダメなら帰ろう、と出かけた。
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ここは山間部と平野部の境目。ここから上は上流部で下は中流部となる。風は断続的に強くなるようで、けっこう間がある。これならイケそうと振り始めたのだが、強くなった時の風がハンパじゃない。460gr. のスカンジヘッドが着水する前に足元まで吹き戻された(爆笑)。しからば、と手持ちの一番重いヤツ(540gr.)を試してみたが勝てず。
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風が弱くなった隙に、とにかく結果を確認したかったヤツを、鼻を拭きふきなんとか振り切ったところで陽が山陰に。まだ充分明るいが、陽が陰ると途端に気温が下がるので早々に撤収開始。
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案の定。水溜りに氷はなかったんだけどねぇ・・・・。



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# by kurirod | 2018-01-26 20:41 | その他 | Comments(0)
2018年 01月 10日

新年?

年が変わった。もう随分前から正月なんて気分は無い。

チョンマゲの時代には老いも若きも男も女も、大晦日に生まれた赤ん坊までいっせいに歳をとり、年神様を迎えてそれなりにめでたかった正月なんだろうけど・・・。気が付けば色々と面倒くさいのが先にたち、めでたいよりも鬱陶しい。

TVでは年末だ年始だと煽り立て、世間は忙しなく落ち着かず、家人はそれぞれ出かけて独身に戻る。家に居ても落ち着かないので工房へ。YouTubeでUKの鮭釣りやSpeyCastingに関する動画を見て過ごし、飽きると大掃除モドキをした。河原に行って竿振り三昧などと思ってたけど、何故か年末から鼻水が止まらず、おまけに外は木枯らしがうなる毎日で、河原に出たのは年が明けて4~5日してから。
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手持ち無沙汰なもんで日頃邪魔くさいヤレをまとめて使えそうなパーツを回収してみたり、作業台の上を整理してみたり・・・。
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何度か処分したのにけっこうな量があるので驚いた。作業台からはこんなのも。
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13ft. 3Pの作り直したバットセクションの裁ち落とし。右が最初で左が 2 本目。最初のは繊維も身の色もきれいで、デモロッドに使うにはもったいないくらいだったけど、微妙に腰が弱くて結局別の材料から削り直した。それが左のやつ。右のはどうやら若いやつらしく、丸の状態の外見はそこそこだったけど、裂いたら少し肉が薄かった。導管も細いが詰んでるからだいじょぶだろうと判断したのが大マチガイ。ま、売り物にするんじゃないからイイかと使ったのがアダとなった。

こんなのも出てきた。
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多分もう 1 本の 13ft. #8/9 のミドルセクションだろう。540gr. のヘッドを弾くだけのパワーがある。

7ft. #3 から始まった竿作りも 10・11・12・13ft. と長くなり、 14ft. まで作れるようになった。両手で振るにしても、1 日使えて距離もそこそこ出せて、取り回しもまぁまぁとなると 12ft. が限界かなと思っていたが、なんのなんの。バランス良く設計できれば 13ft. もけっこうイケるんじゃない? 現在のラインはグラファイトロッドを想定して作られているハズなので、竹竿と相性のいいラインを探すのは大変。じゃ、竿をラインに合わせる? それはそれでまた面白いかも。



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# by kurirod | 2018-01-10 12:27 | その他 | Comments(0)
2018年 01月 01日

年賀

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年末年始ってこんなに慌ただしかったっけ? 会社勤めの最後の2年は、31日まで店の正月の準備をして元旦から出勤。それが原因という訳ではないが、次の年には退社した。定年まで勤めるんだろうな、と思ってたんだけどね・・・ま、今となっては少しだけ懐かしいのかも。

竿屋になってからは自分で何とかしないと誰も助けてくれるわけじゃないので、それなりに気ぜわしくなった。(気持だけだけどね)。大掃除なんて「日付が変わるだけなのに、何でこんな寒い時期にやらにゃイカンのじゃ」と思ってたが、さすがにホコリだらけの工房が情けなく見えたので、少しだけ片付けた。
あちこちに立て掛けてあったヤレをまとめてみたら・・・・。
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最前列の5本がまともな(?)デモロッド。その後ろの一抱え(!)はパーツを回収した残骸。竿の調子はテーパーの取り方で決まるが、これは作ってみないと確認できない。作った時はそれなりに納得しても、暫くしてから引っ張り出してみると気に入らないところがあったりして作り直す。そんな事の繰り返しがこの結果。基礎的な研究には時間とカネがかかるもんだと認識はしてるが・・・・反省することしきり。竿の好みなんて十人十色だから、いくらやってもキリが無いのにね。

いつまで竿屋をやってられるかわからないが、これからもこんな調子でやっていくしかないのだろうと思うワタシなのだった。



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# by kurirod | 2018-01-01 20:19 | その他 | Comments(0)
2017年 12月 13日

13ft. 顚末

夏に組んだ 13ft. #7/8。きれいなカーブで曲がり、掛けて楽しくキャストが楽ちん。なんだが、シングルスペイでは感じないけどスネークロールの時は微妙にかったるい。掛けて楽しい要素とノンストレスで投げやすい要素は相反するので、どうバランスをとるのかが竿の特徴を決めるポイントになる(と思う)。何人かに振ってもらうと、やはり同じような感想が・・・。

で、も少し投げやすさに寄ったやつを作り直す事にした。
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バットセクションをテーパーを変えて少し強めに、ミドルセクションはバットに応じてそれなりに。トップは元々強めなのでそのまま。基本のテーパーに大きな変更は無いのでガイドスペーシングもそのまま。が、これが後にアダとなった。

ガイドを仮止めして振ってみると、どうにもノリが悪い。" 同じような感じだけど少し強め " というのが狙い目なんだけど・・・何で? 大抵はバットのガイド位置の調整で解消できるのだが、こ奴なかなかしぶとい。ガイドを上げたり下げたり、取ったり付けたり、イングリモングリ・・・。
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第一ラウンドは、とりあえずこんな感じ(左側)でいくらか解消したけどナンか変。それにいまイチ納得できない。

第二ラウンド、ゼロから見直し。トップはいじっていないのでミドルから。でも、けっこう詰めて決めた位置で、テーパーもほんの少し部分的に変えただけだから、どうしたものか思案投げ首。外したガイドは戻すことにした。第一印象って大事で、あれっ?と感じたところはその時に明確な理由がわからなくても、後で「ああ、やっぱりな」と原因に気が付く場合が多い。

位置を変えてはラインを通して曲げてみて、やっと試投の段階に。予報通りの強風だけど、谷間になってる河原ならだいじょぶかも。
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あまりだいじょぶじゃなかったけど、どうにかこうにか風の合間を縫ってテスト。想定に近い調子になっていたので試しにちょっと位置を変えてみた。ダメ。元に戻して決定。きれいな満月にはならなくなったけど、投げやすさは少し改善されたハズ。竿ってキャスト時と魚を掛けた時では曲がり方がちがうのよね・・・。キャストしてる時はどんなふうに曲がってるか見えないし・・・。また誰かに振ってもらわないと、やれやれ。



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# by kurirod | 2017-12-13 20:54 | 竿 | Comments(0)
2017年 11月 29日

2017竹のクラフト展

いや~、1週間勘違いしてました。
今年もいつもの場所で開催します「竹のクラフト展」。
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当工房からはシングル・2ハンドロッドのデモロッド多数と即売品少々を出展します。
デモロッドは、お申し出いただければ試投できます(場所が狭いので遠投はできませんが)。
それぞれ特徴のあるビルダーが出展予定なので、振り比べてみるのも一興かと・・・。

ご来場お待ちしております。

[ 追記 ]
おかげさまで無事終了しました。
お世話になった方々、ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
普段は一人で工房に居るのでほとんど喋る事が無いのですが、イベントでは全く逆でほとんど喋りっぱなし。2日間で1年分のおしゃべりをこなしたような気がします。

今回は思いがけずのスマッシュヒット。今年の夏オーダーをいただいてテーパーから起こし直した 8’6” #5/6 と #6/7 。
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これ。試作のつもりで組んだのだけど、一発でドンピシャだった。(たまにはそういう事もあるノダ。)
「 こんなのもあるヨ 」というくらいのつもりで持ってったんだけど・・・わからないモノです。



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# by kurirod | 2017-11-29 18:22 | イベント | Comments(0)
2017年 11月 09日

本末転倒?

朝晩がめっきり寒くなってきた。
ここ数年どうも天候がヘンな感じで、降れば土砂降り晴れれば砂漠。

今年の夏は、あまりの暑さでバーニッシュのエポキシが言う事をきかなくなった。硬化が早くなるのは便利なんだけど、暑さで緩んで塗ったエポキシがシャブシャブになる。水のようになったエポキシは硬化する過程で平らな部分に集まって丸くなろうとする。すると、せっかく気を遣ってのせた角のところが引っ張られて糸目が出てきちゃう。あまり薄く塗ると緩んだ時にまだらになって悲惨な状態で硬化する。もうバンザイ、お手上げ。硬化する間は天井に設置したモーターで回転させるのだけど、いくらエアコンで室温を下げても焼けた屋根の輻射熱で天井が熱くなって、まるで効果が無い。真夏の屋根は160℃以上になるそうで、その時の天井板は多分50~60℃。いくら何でも暑すぎる。

そうこうしているうちに今度は台風。湿度計は80%あたりで止まったまんま。湿度が高いとエポキシが濁るので、これも困る。やっと天候が落ち着いてきたのはほとんど仕事が片付いた頃。

しかし、うまくしたもので仕事がうまく進まない → 時間に余裕が・・・ → 面白いことだけ考える → ああそうか、と閃く なんていうなりゆきで(ホントか?)、ず~~~っとモヤモヤしていた2ハンドロッドのバットの構造にアイデアが。
善は急げ、思い立ったが吉日、春に下ごしらえしておいた材料を取り崩して実行。3 本ほどムダにして完成! どこをどうしたかはナ・イ・ショ。
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うまくいった方法は長さが違っても応用可能なので、調子に乗って次々と・・・。
「2ハンドロッドというのは両手を使って振り回す竿の総称で、スペイキャストとオーバーヘッドキャストではキャストしやすい調子が違う」らしい。言われた時は はぁ? と思ったが、YouTube で海外発のスペイの動画を見まくったら納得。はじめはどれも同じように見えた動きが、数を重ねるうちに目が肥えてきて、何となくポイントらしきものが見えるようになってくる。ポイントが解れば後はやるだけ。ひたすら練習する。納得できないところは " これは " と思った人にシツコくつきまとって聞く。「師匠」とか「道場」とかいう言葉にはアレルギーがあるので随分遠回りをしたんだと思うが、そういう性分なんだからしょうがない。言われるままに動くのは会社と一緒に辞めたんだから・・・。

最近はもう早く振ってみたい一心で作ってるようなもんで・・・本末転倒!

でも、同じところに通い続けると顔馴染みなんかができてきて、時々こんな事も頼まれたりする。
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コルクグリップの交換。調子が気に入ってるんで使い続けたいんだって・・・断れないよね。
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こんなところ、あるヨ、と教えてもらった河原。夏はBBQの連中で賑やかだけど、キャス練にはうってつけ。行き始めた時からずぅ~っと気になってる岩がある。これ。
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増水で下の方が少し隠れてるけど、この角度から見ると何だかねぇ・・・・・・・。しめ縄掛けて祀ってあってもおかしくないと思う 126.png




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# by kurirod | 2017-11-09 11:48 | その他 | Comments(0)
2017年 10月 29日

最新作

このところ毎週のように台風で大雨。湿度計が 70% から下がったのは 1 日だけだったんじゃないだろうか。
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あまり湿度が高いと道具や機械の手入れ、それに掃除くらいしかできる事が無いんだけど、全部やっても 1 週刊はかからない・・・。
で、最新作の記念撮影をして、それぞれについてノーガキを垂れてみようかと。
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12ft. #7。順番から行くとこれが一番新しい。既に何本か作ってはいるが、気に入らないので残ってない。作っておいて言うのもナンだけど、どこか思い通りになってないものを人サマに渡す訳にはいかんのじゃ。
ミッドヘッドのスペイラインで#6/7(480gr.)、スカンジのショートヘッドで 460~480gr. が使いやすいが、サーモン用ポリリーダーの一番重いシンキングなんか使うのなら 400gr. 前後のヘッドの方がイイかも。
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こいつは 2 番目に新しいやつだけど、作り直したのはバットセクションのみ。グリップの中をどうするか、一番考えさせられててこずった。なもんで3 本も削っちまった・・・・。
番手は 12ft. と同じで #6/7 。スカンジのショートヘッドだと 480gr. の方がイイようだ(好みだけど)。
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この 14ft. はテーパーから起こし直した。以前起こしたデータを下敷きにはしたが「こんなもんだろう」と、あまり深く考えずに決めたテーパーがハマった(考えすぎるのも良くないかなぁ)。眠っていたロングフットのリールとセットにしたかったのでこんなグリップになった。昨今はみんなスクリュータイプだけど、これ案外と緩まないもんデス。リングは既製品の流用だけど、ポケットの方は随分前に作りためといた自家製。刻印も入れてある。
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テストに使ったラインは #6/7 のミッドヘッドだけど重さは 540gr. 。ちょっと余裕がありそうだったので 560gr. のスカンジヘッドを入れてみたら馬鹿みたいに良く飛んだ。そんなに飛ばしても実釣ではコントロールが効かなくなる。が、練習では気持イイ。
ちょっとグリーンハートの調子に似てるかもしれない。

どれも利根川クラスの本流を想定して作ったつもりだけど、「長くても使いやすいのはこの辺だろうな」ということでやってたら、長さは違えど、どれも似たり寄ったりになった。でも、こんなもんじゃないかな。

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# by kurirod | 2017-10-29 19:10 | 竿 | Comments(0)