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竿屋の独白

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2013年 03月 17日

REMODEL[2]

リールシートのスペーサーのコルクが嫌だからリールのフットが当たる所だけでも木にしたいというご要望。
こんな事をすることにどういう意味があるのか解らないが、お客サマのご要望なのでやった・・・。
REMODEL[2]_d0287978_2133627.jpg

このテのリールシートは金具でリールフットを固定しているので、金具と金具の間は極端なハナシ何もなくても
問題は無い。だから金具と金具の間はスペーサー(隙間ふさぎ)と言うのだろう。
REMODEL[2]_d0287978_21371793.jpg

前にも書いたけど、コルクのパーツって柔らかいから簡単に歪む。これも例外ではなく、まっすぐ付いていない。スクリューのほうがリールに対して上下方向に少し曲がって付いている。コルクの径に合わせて木管を作り、そこからパーツを切り出してもそのままでは使えない。リールフットの当たる部分の、金具と木の継ぎ目に段差ができてしまう。さて、ここで問題。木のパーツの長端は並行でないとみっともない。でもキッチリ作るとツジツマが合わなくなる。では、木のパーツはどーゆーふーに作ったらいーでしょーか?
正解はこれ。
REMODEL[2]_d0287978_21535653.jpg

パッと見スペーサーの歪みが分からないように、金具のアールに合わせて段差をなくす。小さい部品を加工するのはとてもたいへん。しっかり保持しなくちゃだから指先に力が入る。刃物で削るのは難しいのでサンドペーパーを板に張り付けて少しづつ落としていくのだが、あっちの端とこっちの端に間はまっすぐになっていないといけない・・・。何とかおさめたけど何故かムナシイ。

by kurirod | 2013-03-17 22:08 | 竿


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