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竿屋の独白

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2013年 07月 30日

Bamboo Cooking

竹の調理法をひとつ・・・。

まず、下ごしらえをした材料を用意します。
材料の竹は、あらかじめ節や曲がり直しの処理をして正三角形に整形し、麻や木綿などの糸で6本づつバインディングしておきます。この時、必ず竹の表皮が外側になるようにして下さい。

オーブンを温めます。
温度の設定はオーブンによって差があるようですが、今回使うタイプでは170~180度で安定するようにします。クッキーを焼くのと同じか、やや高めといったところでしょうか。安定するまでに時間がかかりますが、一度強火で190度くらいまで上げてから弱火にして温度が下がるのを待つと安定します。40~50分ほどかかります。
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プレヒートが済んだオーブンに材料を入れます。敷き詰めるように入れると焼きムラが生じる事があるので、なるべく隙間を開けて並べるようにしてください。
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調理時間は約1時間。調理している間は温度の管理をこまめにして、10分毎に手前と奥をひっくり返すようにすると均一に火が通ります。キッチンタイマーを活用すると良いでしょう。ひっくり返す時は必ず手袋を使用して下さい(できれば皮製のもの)。火が通ってくると香ばしい香りがしてきます。

約1時間で焼きあがりますが、必ず焼き色を見て火が通っているのを確認してから出して下さい。色が薄いようでしたら表皮がキツネ色になるまで前述の作業を繰り返すと失敗がありません。

焼き上がった竹は広げて粗熱を取ってからセクションごとにまとめて保存するようにして下さい。調理直後の竹は乾燥しきった状態で脆くなっているので、一晩寝かせてから次の作業にかかることをお勧めします。
Bamboo Cooking_d0287978_14491714.jpg

調理済みの竹は長期保存がか可能ですが、あまり長く置くと身が締まって加工に苦労する事があります。また、暗い所で保存すると、まれにチビタケナガシンクイムシがつく事があります。これは、まわりに粉を撒いたようになるので分かります。こうなると、その材料は使用できません。ほかの材料に移っている可能性もあるのでチェックするようにしてください。喰われた材料は直ちに破棄してください。このムシ、対処方法は無いそうです。

以上、竹の調理法でした。

by kurirod | 2013-07-30 14:51 | その他


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