竿屋の独白

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2013年 09月 26日

お受験

お受験? 何の? サオの。サオ屋ですもん・・・。

で、受験生は8ft.と9ft.のシングルハンド。
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左の2本が8ft.、右端のが9ft.。ライン番手? それを確認するためのテスト。仮り組みの状態である程度見当はついているが、本組みしてグリップの長さが変わったりすると、借り組みで出しておいたガイド位置を微妙に変更しなければならない事がある。そのままでも支障はないが、やはりベストの状態で振ってもらいたい。

ベンディングカーブ色々。写真上、左から順に。
左の2本は「2ハンドロッドで使うようなラインをシングルハンドで使ってしまおう」というコンセプト(?)だから、
本流でシンクティップを付けたヘッドの釣りに使えるくらい強め。
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ラインはRIOの Flight Head にフローティングティップ。借り組みの時もそうだったけど、350gr.(22.68g)か375gr.(25.92g)か迷うところ。カーブはスムーズでバットからきれいに曲がってくれるので “楽チンキャスト” ができる。Angler's Choice シリーズの延長線と言っていいアクション。

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入っているのは AIRFLO の Skagit Compact 420gr.(27.22g)。こいつは従来とはかけ離れたテーパーの取り方をしているので、ティップもバットもかなり強い。製作過程でジョイント部のスウェルが設計より0.5mmくらい細めになってしまったのが気になっていたが、やはり出た。タメていくとジョイント部の真ん中に ‘くの字’ の曲がりが出てくる。ティップとバットを強くした分ジョイントにシワ寄せがきた感じ。キャスト時にこれを感じる事は無いようだが、あまり面白いことじゃないネ。他は問題無いのに、この一点だけが残念で悔しい。
あまり曲げてないように見えるけど、片手で持って曲げた状態をキープできるのはこのくらいが限度。これ以上曲げた状態をキープしようとするとプルプルしちゃって写真が撮れなかったのよ。

アクションはといえば、竿が勝手に仕事をしてくれるようなタイプではなく、仕事をさせるゾと気合を入れて振らないといけないタイプ。10回のうち1~2回は力の抜けたキャストでナローループのライナーが出たが、扱い慣れないアクションなのでなかなかタイミングがとれない。疲れる・・・。が、魚を掛けたらこんなに安心なやつは当工房のシングルハンドでは他にない。

以上の2本は大物狙いを想定して、ガイドのラッピングにも一工夫。
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スネークも全部根元をダブルラップに。たしかアメリカの竿だったと思うけど、こんな巻き方をしたのを見た事がある。シルクスレッドでバーニッシュも糸目が出るくらいの厚さだったから、補強のためにしたんだろうけど、ナイロンスレッドにエポキシのバーニッシュなら必要ないかも。ま、念のため・・・。

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3本目は少し前に本組みが済んでいた9ft.。普通のラインで#6/7/8をお好み次第でどーぞ、というところ。
印象は、記憶の中で最初にお目にかかったペゾンのようなタワタワなやつ。ラインを通すと豹変してWF#7をオーバーヘッドで軽く飛ばし、WF#8をスイッチキャストで気持ちよく運んでくれる。シングルハンドスペイならWF#9でもイケると思う。
テーパーは Angler's Choice シリーズの取り方を踏襲している。まったく同じではないけど、大きく違うところは無い。7’3” 2P のテーパーの取り方が 9’ 2P で通用するかどうか確かめたかっただけ。このくらいの竿ならあえてスプライスト・ジョイントにする必要は無いかもしれない。
グリップとリールシートでちょっと遊んじゃった・・・。
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[ 追記 ]
ちょっと細めになったスウェルのジョイントは、スプライス部に修正をかけたらいくらか良くなった。規定値より細くなってしまったものは太くしようがないので ‘くの字’ の曲がりが解消した訳ではないが、少し出にくくなった(ような気がする)。もともと使用に差し支えるほどの程度ではないのだけど。

by kurirod | 2013-09-26 13:18 | 竿 | Comments(0)


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