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竿屋の独白

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2014年 04月 13日

十数年ぶりにハードカバーの本を買った。勤めていた頃はほとんど毎日本屋に行ってた。事務所の近くにお気に入りの本屋が2軒あった。ひとつは昭和通りに面した大型書店。もうひとつはアメ横の、中型だが内容が充実した書店。さすがにハシゴはしなかったが自然科学系や文芸書などのハードカバーをよく買った。
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通勤時間1時間45分(上野まで1時間以上)のド田舎に引っ越したのも、本があればそれほど苦にもならなかった。ところが早期退職に応募して竿屋なんかになったら、とたんに本が読めなくなった。どうしたことか読もうという気にならない。読みたいと思わなくなった。多分気持に余裕が無くなったんだと思う。まだ余裕は戻ってこない。

先月、用事で行ったショップでこの本を見つけた。昨年9月に発行された初版。パラパラめくってみたらけっこうイケそう。著者は筋金入りの竹竿フェチらしい。いままで断片的に聞いていたメーカーのウンチクみたいな話が、つまらないウンチクではなくちゃんとした歴史にまとまっている。行間から推測するモロモロは、フライロッドに対する考え方や竹の六角竿についての私見を肯定してくれているようでウレシイ。
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2年ほど前から手を付けたスプライス・ジョイントのシングルハンドロッド、最終的に満足できる(8割くらいだけど)ものは1本。削った試作は1ダース以上。あらためて試作の山を見直せば、もしかしてフェルールで仕立て直せば使えるんじゃないの? と思い付いてやってみた。#3から#7までの竿ができた。どれもミディアムアクションでイイ感じ。中には定番にしたいくらいのやつもあるけど、いかんせんどのデータで削ったかわからなくなってる。くやしいけどオンリーワン。

「奥が深い」という表現があるけど、あれ、キライだ。理解できない部分を神秘めかして、まとめて放り投げてしまっているような感じで・・・。悪態のつきついでに言うと「モノ作り」という言い方もキライだ、薄っぺらに聞こえて・・・。
常々「ビンボーと頑固は竿屋の看板みたいなモンだ」と言ってはいるが、トシのせいかだんだん「偏屈」になってきたかも・・・・そんなふうに見えたらご容赦!

by kurirod | 2014-04-13 17:00 | その他 | Comments(0)


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