竿屋の独白

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2014年 04月 15日

ラスト・ワン

やっと仕立て直しが片付いた。気がつけば1ダース以上の試作の山になったスプライスト、捨てるに捨てられず、かと言って置いといても邪魔だし・・・。今まで、こういう「できちゃいました」みたいな作り方はした事がないが、処分するのは忍びなくてやってみた。実は「ジョイントだけの問題だろ?」という気持ちも少しあった。

最後に残ったのは 8'10"#6 のスプライストをフェルールで仕立て直したこれ。
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7'10"#6/7。できるだけ軽くしたかったので金具はアルミ。グリップはこれ以上単純にできないリッツ。セットしているリールはハーディーのプリンセス 3.5" 径。DT#6 や WF#7 だとこのくらいのリールになる。
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この形どこかで見た記憶があるのだが、ずっと思い出せないでいた。形だけは覚えていたんだけど・・・。多分6~7年前に見たハーディーのトーナメントロッド(シングルハンド)じゃないかと思うが、それはどう見てもグリップの中が逆テーパーになっていたので、そっちの印象の方が強い。
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曲がり方はこんなカンジ。
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経験上このくらいの強さのバットがパワーもあって扱いやすいと思う。好みで言うと、も少し手元まで曲がってほしいところ。

前回紹介した本の中にレナードとペインのモデルリストが載っていたので重さを比べてみた。
レナードのカタログ1974年 Ausable Series No.40 が 8' 2P #6 で 3・7/8 ~4・1/8oz.(約109.854 ~116.942g)。#7の40H だと 4・1/4 ~3/8oz.(約120.485~124.029g)。
ペインのカタログ1951年 No.103が8' 2P #6 で4~4・1/8oz.(約113.398~116.942g)。
で、2014年の当工房製作 Noname 7'10" 2P #6/7 はキッチンスケールで計ったところ108g。悪くない数字だと思う。ただ竹の材料が同じではないし、テーパーの取り方も当然違う。アクションにいたっては比べようが無いのだから、単に重量だけ計って比べることに、どれだけの意味がある? 何かの目安くらいにはなるのかね?

軽さにこだわって作ってはみたものの、あまりブッキラボーなのも気が引けるので、ちょっと小細工をしてみた。
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ちょっと見にくいけど刻印入り。
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ユニバーサル・ポケットはプレスで自家製。

すでに#3 ~#5 の仕立て直しはお披露目済みだけど、アクションはおしなべてこんな感じ。もちろん微妙な違いはあるけど。あ、1本だけスロー気味のやつがあったっけ。スピードは無いけどトルクがあって、多少の向かい風でもポイントまで一直線に飛んできっちりターンオーバーするやつ。

[ 追記 ]
仕立て直した竿はすべて「アウトレット」のページに掲載しました。

by kurirod | 2014-04-15 15:35 | 竿 | Comments(0)


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