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竿屋の独白

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2014年 04月 26日

変わった?

随分前に12’0” #7 の2ハンドロッドを壊してしまい、作り直そうと思ってそのままになっていた。やっとその気になったので作業を始めたのだが、竿に気を取られている間にスズランがずいぶん大きくなっていた。
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蕾までついて、思ったより早く咲きそう。
この時期は気分と関係なく確実に時が刻まれ(当たり前か!)、季節がめぐって新緑が芽吹き、花が咲き始めてナンか励まされているような気持ちになる。そういえば、会社を辞めて工房を立ち上げている時の昂揚感を懐かしく思い出すのはいつもこの時期だ。─ 閑話休題 ─

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この前気まぐれで初期の2ハンドロッド(11ft.#8 )を振ってみたらビミョーに具合が良かったので、ほかのヤツも引っ張り出してみた。工房の玄関にまとめて立て掛けてそのままになっていたのだが、少なくとも作ってから3年は経っているはず。つり人社刊の本を読んで、ちょっと思い当たる事があったので確かめてみたいと思った。
フライロッドの歴史を辿ると、木製のものから始まってカルカッタケーン、トンキンケーン、グラス、グラファイトと素材が変わっていくが、個人的には竹とグラスの攻防、そして竹の衰退というあたりが興味深い。
どうやら初期の竹竿にはヒート・トリートメントという工程が無かったらしく、そのかわり伐採してから何年も寝かせたようだ。原産地のアジアでは、竹を火で炙ると硬くなるというのは常識みたいなもんだったと思うのだが・・・。文化や環境が違うとイロイロあるのネ。
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右側の2本はけっこうデキが良くて気に入ってたやつだが、キャスティングが力任せだったせいもあって振りグセがつきやすいのが気になっていた。あらためて振ってみるとクセはかなり付きにくい。少しはキャスティングが上達した?と思わせるが、理由はそれだけではないようだ。

12’0” #7 の2ハンドロッドを作り直すのに、ちょっともったいなかったけど、火入れまで済ませて下ごしらえをして2年ほど寝ていた材料を使った。やっぱりなぁ、と認識させられたのだが、長くなるのでその話はこの次。

by kurirod | 2014-04-26 11:51 | 竿 | Comments(0)


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