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竿屋の独白

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2015年 01月 24日

ライト2ハンドロッド─4

しつこくいじり回していた 9ft. の2ハンドロッドがやっとカタチになった(今度こそ)。

こないだ本組みして「できたっ」と思った 9ft. だけど、どうもイマイチしっくりしない。以前作った同じ長さの“2BUTT”なんかも引っ張り出してアーだコーだと試し、結局全部まとめてやり直すことにした。“2BUTT”もメーカーとしての満足度はそれほどでもなかったので、この際まとめて・・・と決断した。もともとテーパーはこいつがベースなんだし。

まず、こないだの 9ft. 。やはりバットが勝ち気味でベンドカーブが気に入らない。“2BUTT”の柔らかい方のやつと組み合わせてみたら何とかなりそう。フェルールのサイズが違うけど、これは“2BUTT”のミドルとトップをオシャカにして転用。もったいないとは思うけど、そんな事にこだわっていたら先に進まない。

余談だけど牧畜を生業にしている人達は、ペット以外の家畜に名前はつけないという話を聞いた事がある。名前をつけると情が移るからだそうだ。これを聞いてすぐに頭に浮かんだのは昔々の中国の逸話。皇帝の軍隊が移動中、貧しい田舎の村で日が暮れた。一軒の農家に泊まることにしたが、この農家には皇帝に差しだす満足な食糧も無かったのに夕食には肉団子の料理が出た。困った農民は自分の子供を一人、肉団子にしたというハナシ。そういえば紅衛兵が跋扈していた頃、経済が混乱して食糧が不足していた都市部で行方不明になる子供が続出し、闇市では干し肉が売られていたという事があったらしい(ユン・チアンの「ワイルドスワン」だったっけ?)。─ 話休題 ─

で、組み直したのがこれ。
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全体のバランスは良くなっている。
新しく作ったトップとミドルはこれ。思いっきり強くしてやった。
d0287978_1101644.jpg

バットの強さは“2BUTT”のちょうど中間くらい。組み合わせを変えたやつと比べると、こっちの方が強い。それでもこっちの方がバットに入るように見える。ラインを通してみても同じ。???。多分トップとミドルを強くしたので、その分バットがよく動くようになったのだと思う。
こういう調子の方がキャスティングが楽だ。あまり力を使わなくても竿全体でラインを運んでくれる。バットが勝ち気味なやつは、どうしても力で振りたくなるので長時間使っていると疲れる。ただ、全体が動く竿は持った時にタワタワ感があるので持ち重りを感じる。キャストしている時には重さは気にならないが・・・。ま、一長一短、善し悪しではなく好みの問題でしょう。
d0287978_11101596.jpg

同じ重さのラインで振り比べると、全体が動くやつの方が余裕がある。好みでいうならこっちかな。名前はつけないけど。

by kurirod | 2015-01-24 11:45 | 竿 | Comments(0)


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