竿屋の独白

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2015年 04月 28日

使えば減る

使えば減って最終的には用済みになるのはあらゆる道具の宿命。ヒトも同じようなもんだけどね・・・・。
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右の2枚は砥ぎ減って短くなったやつ。かろうじて使える長さはあるのだけど、ここまで減ると焼き入れが甘くなってきてすこぶる刃持ちが悪くなる。で、そうなったら引退。

上にある平鋼は、竹をいじり始めた頃ギャリソンのマネをして作ったマーカー。同じ幅で節のところを割っておいて、最後にドライバーでこじって裂くというエラく丁寧な裂き方をする時に使う。あまり使い勝手がいいものではなかったので、すぐに使わなくなった。だから傷んでない(爆笑)。

時々ブランドの竹竿も “ ギャリソン式 ” で作っていると思いこんでいるヒトと出会う。ケミカルの材料が無かった時代にあんな作り方をしていたら世界のブランドになれるほどの数は作れない。基本、あの作り方は「みんな、ほら、こういう風にすれば自分で竹竿が作れるよ」という Do it yourself の世界のハナシなのダ。

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鉋の刃にちなんでもう一つ。同じ角度で砥ぐための冶具。カナダの VERITAS というメーカーで作っていたが、ずいぶん前に生産中止になっているらしい。真鍮のローラーが偏芯していて5種類の角度が設定できる。まとめて砥いでおくのに重宝しているが、ローラーが砥石の上を転がるので微妙に減ってくる。そうすると刃先が平らに砥げなくなってくるので、そうなったらローラーを取り替える。ローラーは旋盤で自作する。もう10年くらい使ってるかなぁ・・・・。

ついでにも一つ。
刃先になにやら粉が付いているのがお分かりだろうか? プレーニングフォームの破片です。
このくらい削らないとセットした太さには仕上がらない。プレーニングフォームも消耗品なのだ。
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by kurirod | 2015-04-28 12:50 | 道具 | Comments(0)


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